湯沢町、数十万円のリゾートマンションを真面目に考える

実は、田舎のリゾートマンション転居は個人的に何度もシュミレーションしてきたテーマです。

誰でも考えることですが、バカ高い都会住まいの必要経費を考えれば今住んでるマンションを売ってでもイニシャルコストがほとんどかからない田舎のマンションに引っ越すことに何らかメリットがあるのではないだろうか、ということは検討して当たり前に違いありません。

特に私の場合、夕刊紙恒例の半ばヤケクソ気味のタワマンディスり記事とは裏腹に、色々な理由から高層集合住宅、特に高層階はメリットがあると確信している一人です。(このお話は本一冊になるほど長くなりますので、また別の機会とさせていただきますが。)

となると都市部以外の高層マンションを物色するのですが、これがなかなかないのです。
もちろん地方にもタワマンがあるのですが、往々その地方都市の駅前だったり繁華街近接だったり、コンセプトは東京と変わらない都市型高層住宅です。

私自身の理想は、オアフ島の山側に点在する超高層集合住宅のような、自然豊かな環境にポツンとそびえるマンションなのですが、そうなるとグッと候補が絞られてきます。
確かに、千葉の外房などにもリゾートマンションがありますし、悪くないように思います。ゴルフ環境も最高でしょうし良いかな、と思うのですがそこそこの値段だったりします。熱海など伊豆箱根界隈しかりで、やはり関東圏はそこそこのお値段。
やはりせっかく都落ちするならば、格段に安い物件で、リノベーション費用を賄ってもかなりお釣りがこないと意味がないわけですから難しいですよね。

そこで、やはり湯沢に林立するリゾートマンションというのが俄然注目されるわけです。

もちろん湯沢のリゾートマンション、広く知られているように住民がいなくなり管理費も不足気味でボロボロの状態なわけですが、鉄筋コンクリート造の高層建築躯体は100年もつでしょうから、自室だけを言えば、きっちりリノベーションすればまったく問題ないことが想定されます。
しかも物件価格はせいぜい数百万円。1千万円リノベーションにかけても余裕で東京のマンションより激安です。
しかも夏はあの辺のゴルフ場気持ち良いし、もちろん冬はスキーかななどと妄想もふくらみます。
湯沢ってぐらいだからもちろん温泉もあるよね。

でも、ここから現実の思案が始まるわけです。
確かにリモートでの仕事にみんな慣れて、結構東京に行かないで済みそうだぞ。
でも1ヶ月にそれが仮に一回だとしても、軽い出張感覚だし、新幹線代ももったいない感じするよな。
(私の場合、自分の会社なので)

そして当たり前に最大のネックが子供の学校どうするんだ。ですよね。いっちょ前に進学校に受験を考えている子がいるとなおさらです。

何より、都市生活って仕事や学校だけではないですよね。
クリストファー・ノーランがIMAXネイティブの新作を撮れば、IMAXスクリーンの映画館に行きたくなりますし
【SankeiBiz掲載】「IMAX」 身近で特別な映像体験のブランディングとは?
SankeiBizに連載いただいている「ブランドウオッチング」の新記事が今朝より掲載されました。 外でお金を使うレジャーの参加率が激しく下がり、スマホや「家飲み」など家を出ない方向に我々日本人の生活トレンドはここ10年ほどで大きくシフ...

ヒゲダンのコンサート、ワンチャン観れたら行きたいな。とか
【アゴラ掲載】ヒゲダン。等身大世代の紅白ステージに大注目
私個人の生活で言えば、何と言っても今年は定額制ハイレゾでのストリーミングサービスが始まったことで、NO MUSIC,NO LIFEに天恵がもたらされ限界突破。神レベルの環境がまったくの他力本願でももたらされました。 感謝です。来年以降も、...

そもそも、外食好きが満足するお店はどれぐらいあるんだろう。
小体だけど気の利いた小料理屋的行きつけはマストだしな。
寿司、しゃぶしゃぶ、イタリアン、焼肉、タイ料理、それぞれ行きたくなったときの受け皿あるかな。
そういえば、スーパーマーケットのクオリティにも結構うるさいぞ。
とか言い出せばキリがありません。
隈研吾氏の記事に意を強くする。アフターコロナは外気の時代
人間って結構鈍感で頑丈にできているなあといつも思います。ちょっとやそっとのことでは死なない。 もちろん反面、打ち所が悪ければ的なこともあって死んじゃうときはあっけないとも言えるのでしょうが、これを書いている私も読んでくださっている方も幸い...

何より、安いには安い理由があって、管理費未払いが続出していて共用部がボロボロとの情報。
いくら自室をピカピカにしても、そんなエントランスやエレベーターを出入りするのは気が滅入るに違いない。
そもそも、エレベーターが止まったり、排水管も毎年のメンテナンスがなければ機能せんぞ。
と、ドンドンモチベーションは後退していくのでした。

となれば、どこかのセンス良い会社が一棟買いして、フルリノベーションして再販売すれば魅力がよみがえるんだけどななどと妄想しますが、
そうなれば結局またお高くなるに決まっていて、それぐらいだったら今の東京住まいでいいやってなります。

とみんながこんな堂々巡りの結果、湯沢町のリゾートマンションは今のお値段ということで、
そんな世の中ウマい話はないですな。
という、落語のオチのようなお話でございました。

記事の更新情報をお届けしています。ぜひフォーローください。


facebookはこちらから。

タイトルとURLをコピーしました