世の中には、アフターコロナは復興需要で好景気と楽観的な人もいますが、確かに短期的なバラ撒きは多少の景気浮揚効果があるかもしれませんが、借金でつないできた事業者はツブれないまでも、投資意欲の低い低迷状態を余儀なくされるのではないでしょうか。

そんな中、またまた厳しいニュースが。
阪急阪神ホールディングス(HD)は31日、新型コロナウイルスによるホテル事業の悪化を受け、傘下の阪急阪神ホテルズが直営する21ホテルのうち、大阪新阪急ホテル(大阪市北区)など6ホテルの営業を令和7年度末ごろまでに順次終了すると発表した。インバウンド(訪日外国人客)の回復が見通しにくく、改善は見込めないと判断した。
これに伴い、阪急阪神HDは令和3年3月期の連結業績予想を下方修正。最終損益は400億円の赤字と過去最大になる。鉄道各社ではホテル事業の見直しが相次いでおり、コロナ禍の傷痕が深まっている。 SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイトSankeiBiz(サンケイビズ)は産経新聞グループの経済情報サイトです。「仕事・キャリア」「自分磨き」を主なテーマに、ニュースはもちろん、気鋭の経営者や識者が執筆する連載・コラムなどビジネスパーソンの知的好奇心を満たすコンテンツをご覧ください。

安い食材、見かけは豪華だけれどチンケな内装を照明テクニックでごまかして”べらぼう”をやっているようなレストランやホテルはつぶれません。
精一杯頑張っているところから厳しくなっていくということだと思います。

阪急ホテルと言えば、関西の名門ですものね。ショックは大きいです。
確かに梅田、大阪駅直結の「新阪急ホテル」は老朽化もありましたから、再開発含みもあるのでしょうけれど、残念です。
実は、今回閉館になる東京新橋「第一ホテルアネックス」に筆者秘密基地の一つがあったのです。
と言うと、”一体何ごと?”なのですが、3階にラウンジスペースがあって、その格別に落ち着くスペースだったので、一人で落ち着いて考えを整理したいときや、じっくり打ち合わせをしたいときなどよく利用していたのです。
(写真:日本ホテル協会)
そもそも第一ホテル東京本館から離れていることに加えて、オフィスビルの外観。実際に半分はオフィスなのですが、ホテルの存在自体が希薄そのもの。もしかしたらアネックスという呼称も日本では分かりにくかったかもしれません。
(写真:第一ホテルアネックス)
アネックス棟単体での規模が恐らく100~200室程度?
と中途半端だったのもあり、とにかく都心のど真ん中、ほとんど銀座の一角と言って良い場所にありながら、知る人ぞ知る感が半端ありませんでした。
何より、3Fというわけのわからない場所にラウンジがあって、告知も大きく出ていないものですから、一見でフラッと入る人がほとんどいないという感じだったのです。
だったら、なんで私がそこを発見したかと言えば、うーん。どうしても思い出せませんが、地階のレストランを利用してきたときに、何でも活字を読み漁るクセでホテルのパンフレットかなんかを眺めたのかもしれません。
ホテルらしい豪華な内装。絨毯が引き詰めてあることもあって非常に静か。窓からは新幹線。
そんなラウンジに通ってくるのは、やはりちょっと変わった人種が多くて、(私も、怪しく見られていたかもしれませんが。)、
社長と呼ばれる人や、会長と呼ばれてお付きを連れてる人は、「砂利」の話や「福島」とか山師っぽいネタをひそひそやっています。特徴としては「億円」単位の数字が飛び交っているところでしょうか。
シャネラーな身なりの上品な方言のご婦人や、新興宗教の教祖っぽい風体の方など。
まあ、なかなかな場所ではあったわけです。
何せ、私鉄資本のホテルは日本各地名ホテルが多い。やはり志と余裕があったんですよね。
大阪急だからこそ、東京にさえこんな奇跡のような場所が存在し得たのだと思いますが、
今回私鉄各社もただならぬダメージですものね。
今後のさらなる暗いニュースを予感するとやるせない気持ちでいっぱいです。
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