トヨタがオリンピックでのTVCM放送を見送るとのことです。
トヨタ自動車は19日、東京五輪に関連する国内でのテレビコマーシャル(CM)を見送る方針を明らかにした。トヨタは東京五輪の最高位のスポンサーとなっているが、大会開催や運営に関わる混乱で「理解されていないことがある」(トヨタ)として、CMを流さない。開会式など公式なイベントにも豊田章男社長含めたトヨタ関係者は出席しない方針も示した。 トヨタ、五輪関連国内TVCM見送り 最高位スポンサー - 日本経済新聞トヨタ自動車は19日、東京五輪に関連する国内でのテレビコマーシャル(CM)を見送る方針を明らかにした。トヨタは東京五輪の最高位のスポンサーとなっているが、大会開催や運営に関わる混乱で「理解されていないことがある」(トヨタ)として、CMを流さない。開会式など公式なイベントにも豊田章男社長含めたトヨタ関係者は出席しない方針...
今回の記事はあえて業界内で関連するウワサや情報に一切触れずに、あくまで推察の範囲で書かせていただくのですが、豊田章男社長相当怒ってらっしゃるのではないですかね。
トヨタが東京オリンピックの最高位スポンサーを買って出ているのって、元々マーケティング目的だけではまったくないと思います。やはり日本国を代表する企業として、大会を盛り上げなくてはいけないという使命感の部分も相当大きいのではないでしょうか。だってマーケティングだけで言えば、オリンピック以外に何でもやりようはあります。何せ2000億円とも言われているスポンサー料ですからね。
並みの大手広告主年間広告費10社分ぐらいの予算感です。そりゃあ本来使いでハンパじゃないに決まっています。やはりそこは合理的な判断だけでなく国家的な取り組みに”一肌脱ごう”という気概がないわけはありません。もちろん実際に”一肌脱げる”のがトヨタのすごさでもあるわけですが。
それにしてもそれだけの大枚をはたいたトヨタにしてみれば、今回「無観客」での開催があっさり決まってしまったオリンピックの成り行きに対しては、心の底から残念な気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。企業ということで政治的な発言を最大限控えるスタンスなだけに、言いたいことが山ほどあっても何も言えない。少なくともそんな日本ではということだと思いますが、テレビCM放送取りやめというのは最大限のメッセージなのだとは思います。
bernardsieによるPixabayからの画像

そもそも、「無観客」煽りの起点にはやはり政治的勢力の意図的なものがあるのではないでしょうかね。ごく一部の半日勢力、恐らくバックは外国政府がいる。その点は安倍元総理も指摘していましたが、少なからず有識者も指摘し始めている。
何より情けないのは、テレビ局など大手メディアもそんな勢力にオルグされた人たちが一定数いるからでしょうけれど、大多数の局員も無批判にそんな論調に丸乗りしてしまう。
そして何より、煽られやすい国民が”わっしょいわっしょい”ムードに流されてしまう。
血のにじむような合理化で収益を稼いで、たくさんの雇用を生み、多くの税金を納めてきて今まさにオリンピックを支えているトヨタからすればそんなメディア企業の無批判な「無観客」への大合唱は何にもまして背信行為と映ったに違いありません。

ホンダはすでに番組提供を全降りして業界に衝撃を与えましたが、オリンピックをきっかけにトヨタも日本の広告市場そのものからおさらばする日も近いのかもしれません。

記事の更新情報をお届けしています。ぜひフォーローください。
Follow @ryosukeakizuki
facebookはこちらから。