へずまりゅう氏逮捕。「悪名」が「無名」に勝らない理由。

何でも迷惑系ユーチューバーの一人らしいです。
筆者、秋月涼佑自身、ユーチューブには、ユーザーとしてメディアとしても滅茶苦茶興味があって、結構マイナーだったりバカバカしいものまで結構見ています。基本、テレビのように幅広いターゲットに訴求することを狙っていない分、ハマるコンテンツは断然テレビより面白いと思っています。
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とは言え。へずまりゅう氏のコンテンツはさすがに見たことがありませんし、なかなか鋭いリコメンドをしてくるユーチューブエンジンも、へずまりゅう氏の動画は一度もサジェストしてきません。
唯一、コロナにかかって山口県に迷惑旅行に出かける企画だけ、テレビのドキュメンタリーでチラッと見ましたがいった先々で結構なファンに取り囲まれていて、なるほどなかなかの認知度があるのだなと驚きはしました。

Omni MatryxによるPixabayからの画像

確かに分かるんですよね。ネットで何か発信していて、やはり反応が大きいのはエグイネタです。
お行儀が良く常識的な話など誰も聴きたくも観たくもない。昔からメディアが売れるのはエロ・グロ・ナンセンスと言いますが、まったくその方程式はユーチューブにも当てはまる部分があります。

炎上上等で”当たり屋”した方が、ビューが稼げるのは間違いありません。

でも、どうなんでしょうね。
私は、ユーチューブもネットメディアの世界も、まだ長い目で見れば、ビッグバンから数秒後の宇宙みたいなもので混沌とした状態だと思っています。そのうち霧が晴れて、恒星ができ星雲ができと大きな見取り図が出来上がっていくでしょう、つまり強いメディアと弱小メディアが決まっていくでしょうけれど、まだまだ今の時点はそのはるか手前だと思います。

主要なメディアコンテンツとして生き残りたいならば、もちろんビューを稼ぐことも大事なのですが、同時に「信頼感」を担保することが必要不可欠と考えます。
私が広告業界のバックグランドだからというわけではありませんが、ユーチューブも広告モデルです。つまりお金の出し手はクライアント企業であって、へずまりゅう氏のようなビューがあっても炎上認定されたり犯罪認定されてしまうようなコンテンツに出稿したいわけがありません。むしろ、メディア側には、出したくないコンテンツを排除することを条件に出稿するよう益々ネットコンテンツ選別の目が厳しくなっていくでしょう。

そうなれば、メディア側、運営側としても、そんなメンド臭いコンテンツには消えてもらう方が手っ取り早いですから、当然BAN(チャンネル停止)のハードルは下がっていくでしょうし、例えBANにならなくても俗悪でクライアント企業が忌避するようなコンテンツの広告費はビュー当たり逓減していく他ありません。

要は、ユーチューブ黎明期は、メディアの盛り上げのためにも何でもありだったとしても、当然メディアとしての価値が確立していけばいくほど、迷惑なコンテンツには厳しくなるに決まっています。

へずまりゅう氏も、せっかくワンチャン有名人になり、ユーチューバーとして稼げるようになったのにそこが見えていない。
もったいないですね。彼はせっかく他の職業何をやっても稼げないほどのユーチューブ広告収入と認知を獲得したのですが、5年後活動できている姿はちょっとイメージできません。

ちなみに、当「たんさんタワー」もおかげさまで立ち上げ後1年以上が過ぎました。まだまだ野良サイトではありますが、いつもお読みいただいている方には感謝です。
毎日記事をアップすることにはこだわってやってきていますが、明らかにビューが伸びるネタはやはり怒りとかスキャンダルがらみとか、やはり可燃性のあるネタだとハッキリわかってはきました。多分いつもの常連さんではなく、やはり火事の野次馬が集まるのだと思います。
そういう意味では、ただただビューを延ばしたいのであれば、怒りまくり、有名インフルエンサーに因縁をつけまくり、炎上しまくればもっと手応えがあるだろうことは何となくわかるのですが、それはやらないスタンスです。
理由は二つです。
一つ目としては、もちろんメディアを立ち上げているわけですから一人でも多くの人に読んでいただきたいのは山々ですが、やはりサイトの「信頼感」を大事にしたい。キッチリと評価してくださる方にこそ読んでいただく方が、長い目で見てメディアとして生き残れるのではないかという思い。
そして二つ目の理由としては、私自身まだまだ本業が忙しい毎日ですので、目先のビューやフォロワー稼ぎで心理的に圧迫されないような心境「読んでくれる人が読んでくださればそれでいい」という心境の方が、長続きしそうだからでもあります。

ぜひ、そんなネットメディア環境の激変を、日々ウオッチするコンテンツでもある「たんさんタワー」を今後もよろしくお願いいたします。

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