なかなか解除されない緊急事態宣言で厳しい業界の筆頭は飲食業と並んでホテル業に違いありません。
もちろんインバウンドはじめあらゆる宿泊需要が壊滅しているわけで、どのホテルも夜明りが2,3割ついていれば良い方で、恐ろしい限りです。
もっと深刻なのは、宴会や飲食。街場のレストランもさることながらホテルのレストランはそもそも館に人がいないわけですからかなり厳しいに違いありません。

もちろん世間が騒然とした帝国ホテルのプランがインパクト抜群で、即完売したことは記憶に新しいです。

と思っていたら、まだまだ各ホテル工夫を凝らしたプランが出てきました。
今度は三井ガーデンホテルなど三井グループのホテル長期利用定額プランです。
サービスの概要
■サービス名
HOTELどこでもパス
■内容
全国12都道府県35ホテルの三井ガーデンホテルズ、sequenceから、毎日好きなホテルをお選びいただき、月額(30泊)固定料金でご利用いただけます。
■料金(税込)
固定使用料15万円/30泊+利用料(500円/泊・室)※一部、アッパークラスは利用料2000円/泊 404 Not Found
一泊5000円はインパクトありますよね。+1泊500円or2000円かかるとは言え、そりゃあ安いですし、都心で言えばちょっとしたワンルームマンションの月額賃貸料です。
しかも、三井ガーデンホテル一昔前はちょっと設備古めだなあというイメージがあり、そこまで食指を動かされなかったですが、ここ10年ほどで開発したホテルはデザイナーズホテル的コンセプトをガンガン導入して、なかなかカッコ良いです。
私が、オッと思ったのは、銀座8丁目にある三井ガーデンホテル銀座プレミアですかね。打ち合わせに便利で良く利用しましたが、油の乗り切った時代のピエロ・リッソーニがインテリア監修していたと思いますが、無茶苦茶オシャレなロビーラウンジに痺れました。
ちょっと良い写真が手元にないので、うまく伝わらないのですが、高さを抑えたリソーニデザインのILEというラウンジソファに、巨大なキノコのようなオーバーサイズの照明がニョキニョキ生えていて最高です。
そんなデザインホテル的なエッセンスが感じられる三井ガーデンホテルズを泊まるのは確かに新鮮な印象を感じることができそうですね。
ホテルに泊まる非日常性にとにかくワクワクした20代の頃はともかく、散々出張などでホテルを泊まり歩く時間を過ごしてくると、正直快適さで言えば自宅と感じることが多くなってきました。というか、ホテルを超える程度に自宅が快適であるべきと考えてそれなりの労力と限られた予算を重点配分してきたとも言えます。
とは言え、デザイン性の優れたホテルが多くのインスピレーションを与えてくれることもまた事実。
コロナの期間限定だとは思いますが、なかなかに興味深い取り組み。アフターコロナのホテル業にとって、結果危機を奇貨とするきっかけになれば生活者である我々にとっても選択肢が広がりますし、せめてもの収穫になるのかもしれません。
(写真:三井ガーデンホテルズ)
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