湾岸地域と言っても広いわけですが、国道357、首都高速湾岸線の北半分の有明北、台場はタワマンなども供給されている居住エリアでもありますが、今回の青海、有明南の南側エリアは外国人留学生向けの施設やホテルなど以外は住民のいないかなり独特のエリアです。
ビッグサイトでイベントの時しか来たことがないという方が大多数でしょうし、住民がいない分、非常に広々とした他でちょっと見かけない雰囲気の再開発エリアです。駅前を中心に商店街の賑わいある街が当たり前の日本、特に東京の多くの街と良くも悪くもまったく違う佇まいではあります。
(写真:AC)
ある人は、それを”人工的”とか”冷たい”と感じるでしょうし、ある人は”広々としている””清潔で整備されている”と感じると思います。
そこはまさに個人の価値観というもので、湾岸地域のタワマン居住に対する評価や指向性の差もそんなところから生まれてくるわけです。
逆に言えば、まさに有明南地区的な環境を近隣に求める人には、日本全国他に似たような選択肢はなかなかないということにもなります。(横浜みなとみらいや千葉幕張エリアがやや近いかと思いますが、あとは職場や学校との兼ね合いかと思います。)
(テレビ朝日施設イメージ:東京都ホムページより)
今回、テレビ朝日もコナミもイベントスペース的な集客施設を併設するようですから、ビッグサイトに加えて
Zeppダイバーシティにトヨタアリーナ(仮)、有明には東京ガーデンシアターに有明コロシアム、有明アリーナ、有明体操競技 有明南地区にコナミとテレビ朝日が進出! | のらえもんブログ年末にビッグニュースですね。ついに有明南地区のラストピースが埋まりました。なんとTFTビル西側空き地にコナミが、そしてアニヴェルセル東京ベイ跡地にテレビ朝日が進出してくるということです。 臨海副都心有明南G1区画・有明南H区画進出事業予定者の決定について
なかなかの集客エリアになるかと思います。確かにホテルも、今回テレビ朝日のお隣のホテルトラスティ、これは会員制ですがリゾートトラスト、近隣でも有明有明地区だけでダイワロイヤルネット、相鉄グランドフレッサ、ワシントンホテル、グランドヴィラフォンテーヌなどなどですし、これをお台場や豊洲地区までみれば、建設中含め相当数のホテル集積エリアでもあります。
(コナミ施設イメージ:東京都ホムページより)
かなりユニークなエリアであることは間違いありませんが、私が将来面白いと思っているのは、
一つ目は、現時点においては企業立地としては独特すぎてまったく成功例がないということです。
IDC大塚家具もご存知の通りですし、レナウンも今回進出コナミの用地の隣のTFT(東京ファッションタウン)のテナントでした。東京駅や新宿駅、渋谷駅のようなターミナルでない独特の立地がイケイケの企業の立地となっていない理由ではあります。
ですが、最近は周辺にユニクロの本社機能やアンダーアーマーなど、ユニークな企業の本社が移転してきているように、このちょっとハズした拠点性に面白さがあるのではないかと思います。
やはり新しい企業は、サブカル的な文化を持ちながら成長していくように思います。そういう意味でも、テレビ局やゲームエンタメ企業がありつつも、TFTなどエアポケット的なオフィスから面白いベンチャー企業が立ち上がっていくのには、既成のオフィスエリアに似ても似つかないこのエリアは面白い場所のように思っています。
残念なのは、このエリア以前はコスプレイヤーの聖地で、週末になるとどこからともなくコスプレイヤーが、ガラガラガラガラ、キャスター付きケースを持って集まってきて盛り上がっていたのですが、いつの頃からかまったく見かけなくなってしまいました。そう言えば、女性モデルを囲むカメラ愛好家の撮影会もあまり見かけなくなってしまったように思います。コロナ以前からですので、コロナに関係ないように思います。ああいった類のイベント運営には問題も少なからずでしょうから仕方がないのだとは思いますが、もしサブカルチャーに不寛容な行政指導でもあったとすれば非常に残念なことではあります。原宿のホコ天しかり、どんな文化も最初はサブカル的な部分がありますから、できれば温かく見守りたいのですが。
恐らく、湾岸地下鉄が決まれば、東京・銀座と羽田空港を結び路線上のエリアとなる場所です。

最近、湾岸地下鉄路線上に、企業進出が活発化している背景には、やはりジワジワとそんな新規地下鉄路線のリアリティーを感じる今日この頃でもあります。

そんな、エリアにテレビ朝日、コナミというコンテンツ企業の進出は本当に楽しみですね。
イベント集客などとの化学反応で、面白いエリアになると良いと思います。
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