オリンピック延期。「晴海フラッグ」購入者にとって全然悪い話じゃありません。

なかなか収まらないコロナパニック、オリンピック再延期論も出てきています。
事務局サイドは何がなんでも再延期などしている場合ではないのでしょうけれど、2024年にしても2032年にしても中止よりは遥かにマシなはずです。
なぜか世の中オリンピックに冷淡ですが、やはり世界のアスリートが一同に会して名誉と技と力を競うことが素晴らしくないわけがありません。
開催できない場合もぜひ中止ではなく、延期して欲しいとは思います。
まあ、オリンピックと言えばの電通もいますし、コロナ流行でこのような世界大会主催のハードルは一気に上がってしまいましたものね、早々東京に匹敵する都市があらわれるとは思えませんので、大丈夫だとは思います。

さて、そんな中晴海の選手村が大会延期になった場合、そのまま選手村として使われずに「晴海フラッグ」購入者に引き渡されるのではないかと言われています。
大会実施の際は、大会選手村として使用後リフォームして引き渡し予定だったわけです。
オリンピック延期で選手村物件「晴海フラッグ」は入居4年後?
アメリカではトランプ大統領が緊急事態宣言を出すなど、新型コロナウイルス流行の収束がなかなか見えてきません。 そんな中、オリンピック延期(日本としては中止の悪夢だけは避けたいところです)も現実的に検討せざるを得ない状況かもしれません。 ...

なぜかメディアでは、オリンピックレガシーがなくなると「晴海フラッグ」の価値は激減するのでキャンセルした方が良い。という論調の記事を目にしますが、そんなワケないように思います。

日本人の新築好きというのは筋金入りです。やはりその底流には「穢れ(けがれ)」を忌避する感覚がベースにあると思います。
物理的に支障や痛みがほとんどなくても、未入居の新築と一回でも人の手に渡った物件では価値が変わってきます。
いわゆる「新築プレミアム」というヤツです。2,3割は平気で乗っかってくるのではないですかね。

伊勢神宮の本殿は、20年に一度、式年遷宮というかたちで新築し移ります。
まさに日本人に染み付「禊(みそぎ)」の感覚が、新築を求めるわけです。
背景には高温多湿な国土。腐りやすい木材を気持ちよく更新しながら使う感覚があるのかもしれません。

そんなこんなで、「晴海フラッグ」購入者の方にとって、選手村未利用での住宅用リフォーム入居は、ギリギリリフォーム入居で禊ごうというところのはるかに上を行く、まったくの新築入居になるわけですからまったく問題ないに違いありません。

(写真:AC)

どちらにしてもオリンピックレガシーって、不動産やマンション物件の価値にはあまり関係ないように思いますね。
駒沢に人気があるのは、オリンピック会場だったからではなくて、それを機に緑豊かな環境が開発されたからに他なりません。

そういう意味では、オリンピックを目指しての開発にこそ価値があるわけですから、
2032年に再延期してもう一度、色々都市開発のテコにオリンピックを活用するのは東京にとってさらに良い話に違いありません。

とは言え、今大会を目指していたアスリートの方にはお気の毒という他ありませんが。

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