【SankeiBiz掲載】罪作り?なトヨタ「センチュリー」 “雲上ブランド”ゆえの公用車問題

知事公用車としての新車購入が「高額過ぎる」「贅沢過ぎる」と批判を浴びたトヨタセンチュリーです。

個人的には、県庁の建物が豪華過ぎるとか、公用車が豪華過ぎるといったような論調は好きではありません。
知事というのは直接選挙で我々が選べるリーダーですから、立派な仕事をしてもらってそれなりの処遇を受けてもらってまったく問題ないと思います。

日本がヨーロッパ的な階級社会でないことは素晴らしいとは思いますが、妬み嫉み的な感性はあまりにも寂しいと感じます。
役人や政治家の無駄遣いはそんな目につくところではなく、外郭団体などで行われます。
いわゆる「母屋でお茶漬け、離れでスキヤキ」というヤツです。そういう視点でも、政治的にもアホらしい論点ではあります。

それにしても本当の階級社会はなかなか一筋縄ではいきませんよ。
例えば英国であれば、ロールスロイスに英国首相が乗ることはあり得ません。せいぜいジャガーは許されます。ありとあらゆる階級的プロトコルが決まっているわけです。その辺のディテールは、美術や衣装などの考証の徹底っぷりに感動するNetflixオリジナルドラマ”The Crown”をぜひご覧になってください。
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英国でロールスロイスに一般人が乗っていれば、王様コスプレをしているような珍妙さで受け取られるはずです。逆にロックシンガーとかがピンク色のロールスロイスに乗ることには、セックスピストルズが”God save the Queen”を歌うような強烈なメッセージさが生まれるわけです。
何にせよ、現在のロールスロイスの主要マーケットは日本だったり中東だったり、そんな文脈と切り離された市場ということになります。
そういう意味では”センチュリー”が雲上ブランド化したいきさつは、階級社会的背景のロールスロイスとまったく違います。
「モノづくり」が行き過ぎてしまって、神がかってしまったという誠に日本的なブランドなのです。
そういう意味では寿司の雲上ブランド「数寄屋橋次郎」などにも似てるかもしれません。「モノづくり」に取り組む姿勢、こだわりがもはや哲学的ともいえる境地にいってしまっていて我々を驚かせるという。
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そういう意味ではある意味超ニッチだし、ちょっと狂気さえ感じさせるブランドでもあるわけです。

そういえば私、アゴラにも一回センチュリーの記事を書かせていただきました。
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“センチュリー”にしたところで大トヨタの余力があってこそできる仕事であって、もはや日産にはこのレンジのクルマを作り続ける余力はありません。

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