【SankeiBiz掲載】世界最高峰のPGAツアー、高額協賛の価値 ZOZOチャンピオンシップ

良く「戦力の逐次投入が一番の愚策」と言いますが、広告・マーケティングの世界での実務の現実は結構サラリーマン的というか「逐次投入」的な予算の割り振りがほとんどです。
10億円の予算があってもそれを一点張りするようなプランは、結局大手クライアント企業のマーケティング担当者もサラリーマン絶対受け入れてもらえないんですよね。というか提案する広告代理店の側もサラリーマンですからね、長年の温度感の中で10億円を2億円づつに割って使うようなキャンペーンプランが阿吽の呼吸の中で出来上がるというわけです。リスクマネジメントと言えば聞こえがいいかもしれませんが、要は10億円会社のお金を使うにあたってあまりにも大胆なお金の張り方に対する社内の色々に結局一社員や一部署は耐えられないんですよね。

そんなわけで、日本企業、しかも新興企業にして世界最高峰ゴルフツアーPGAの正式試合を、恐らく毎年20億円以上で協賛したZOZOのお金の使い方はやはり創業社長にしかできない決断だなとしみじみ感じるわけです。筆者自身、創業社長のクライアント企業を何社も担当した経験から、そんな場面に何度も立ち会ってきましたが、そんな決断の背景には常にお金の価値を何倍にもするインパクトの出し方を計算する、起業家ならではの戦略性に感心させられたものです。

逆に言えば、常に新規性やインパクトが必要とされる広告マーケティングさえも定石を超えられない予定調和ばかりが横行している閉塞感も感じるわけで、それだけにZOZOチャンピオンシップ協賛の豪快さには刮目してしまいます。

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