【第32回 家族に障害児がいます from N.Y.】コロナに感染!!

今年に入り、新たに世界を席巻している新型コロナウィルスのオミクロン株。怖いですね。どうやら以前のアルファ株やらデルタ株なんかよりも感染率が高いとか。怖い、怖い。気を付けなきゃ。心のどこかでそう思いつつも、毎日の生活は淡々と過ぎてゆくもの。普段通りに感染に気を付けながら暮らしていても、うちにはウィルスって何ですか?という理解レベルの問題児が一人いる。彼は常にマスクの装着は鼻の下か、顎の下。何度言っても、何度マスクを鼻の上まで引き上げても、口の動きですかさずマスクを鼻の下へズリおろしてゆく頑固さ。同じ学校に通っている多くの子供たちがマスクの装着には四苦八苦しているだろうことが容易に想像出来る。学校へ送り出す前に毎日、熱を測り症状がないか確認し、確認書にチェックマーク、サインをして送り出す。少しでも怪しい症状があれば学校から連絡がきて直ぐ早退、という状況が続いていた。世間を震撼させているCOVID-19.の感染爆発が続いている中でも、我が家は感染を何とか回避しながらここまでこれた。普段から他者と関わることが非常に少ない一家だから何となく感染しないでこのままいけるのではないだろうか?と思っていた年明け1月半ば、まずは金曜日に学校から帰ってきた息子が夜に発熱。もう嫌な汗しか出ない。これはもう、、、限りなく怪しい。翌日は何となく家族全員が体調不良のような感じ。益々怪しい。旦那も咳をし始めた。あぁ、、、これは息子が学校で感染してウィルスを持ち帰ってきたのかもしれない。私は覚悟を決め家族全員でPCR検査を受けに行くことを宣言した。

私達夫婦はマスクを二重に装着し、息子を連れ無料で検査が受けられるクリニックへ’向かう。今回は15分で結果が出る抗原キットを使った検査だ。後にPCR検査の結果もメールで送られてくる。検査技師の人が一人一人の検体を鼻から採取し、それを検査キットに滴り落としてゆく。息子の鼻に綿棒を入れるのも至難の技ではあるが、自宅にいた時から綿棒を見せ、実演をし、言い聞かせて臨んだので以前よりはマシだったと評価したい。約15分後、満を持して医師が私達がいる診察室へ入室してきた。3つ並んだ検査キットの結果を確認し、おもむろにこちらに向き直る。「何か気になる症状のようなものはありますか?」私は息子が一昨日の晩に熱が出たことを告げ、旦那は咳などの症状があることを告げた。旦那は「心理的なものかもしれませんが、なんだかコロナの症状のような気がして」と言った。すると医師は「本当に心理的なものだと思いますか、、、、あなたはポジティブです!」と冴えわたる声で告げた。「え!オレが?本当に?」と戸惑う旦那。やっぱりという視線を送る私。我関せずの様子の息子。そして医師が言うには私と息子の結果は陰性だと。発熱があった息子が陰性だということが意外だったけれど、取り合えず陰性結果にホッとはしたが狭いアパートでの生活。バス、トイレも家族で共有で使うしかない状況下で、完璧にコロナ陽性の旦那を隔離して生活することは難しい。しかも息子は状況が理解できない治外法権の男。行動を抑制することは非常に難しいというより無理。なのでせいぜい出来る事といえば家庭内でマスクを装着し、出来るだけ接触を避けるように別の部屋で寝ることにして用心した。息子は完全に成すがままに放流。コロナ陽性者の旦那と一緒に寝るという暴挙に出ている。しかし色々と行動を抑制して発狂されても厄介なので、もう感染覚悟で見守ることにした。一応家族全員ワクチン接種済み。旦那に至っては3度目も終わっていたのだけど、完璧なブレイクスルー感染ということで納得。あとは5日後にまた検査に行くということで自宅に籠ってその日を待つことに。

<イラストpixabay>

一応検査結果は陰性であった私と息子だったけれど、濃厚接触者ということで息子は学校もお休み。じっと自宅で過ごして5日後、再びクリニックを訪れる。前回と同じように検査。そして今度は旦那と息子が陰性。陽性は私。なぜ?家庭内感染してしまうことは想定済みだったので、自分の感染結果に驚きはなかったけれど、あんなに旦那にべったりとひっついていた息子が陰性なのが納得いかない。更にそれから4日後あたりで私自身に全く症状がなかったので再々検査へ行った。結果、引き続き私は陽性。息子は陰性。2週間ほどの間に3回検査を受けたけれど、息子は一度も陽性という結果にならず、一人だけ無傷で自宅隔離期間を終了した。ワクチン接種をしてさほど日が経っていなかったことが原因なのか、それとも彼独自の何か分からない免疫があるのか分からないけれど、本当に不思議。まさかウィルスにまで敬遠されてるわけじゃないよね?と別の意味で不安になった母なのです。

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