「税負担」「国民負担」を安易に「国負担」と言ってしまう亡国感

サラリーマンを辞めて独立とすると、見える景色が随分違ってきます。
サラリーマン特に大企業のサラリーマンはやっぱりがっつり、税金、社会保険料を払っている。
1000万円をある程度超える年収になると、100万円、200万円程度年収が増えても、段々ネットの収入は増えない感じがでてきますね。
累進税率がそうさせるのでしょうが、粛々とドカン、ドカンと結構な税金、社会保険を払い続ける。

会社側も法人税をキッチリ払いますからね。

それに比べると、中小法人の姿は本当に様々です。
日本の法人数の3分の2は赤字法人ということですから、税金をほとんど払えていません。
もちろん休眠法人も多いでしょうし、サラリーマン以上の納税をする志高い小企業も少なくありませんが、絶対数は多いとは言えないはずです。
(もちろん私は後者の方針で活動中です)

やはり世間は広いですね。
社会を支える人と、支えられる人という構図は確実に存在します。
サラリーマン社会の中にいると、お客さんもサラリーマンですし、協力会社もバリバリ現役のサラリーマンがなんだかんだと多かったりしますから、
支えられている立場の人に接することがまったくありません。極端に言えば一年に一回も。

でも自分で会社を立ち上げると、社会保険事務所や税務署、区役所に行くだけで、
支えられる側の人向けの各種案内を目にしますし、世の中に色々な人がいることを肌で感じます。

それはそれで多様な世界で良いことだと思いますし、
私自身はやはりサラリーマンでは見えなかった、チャレンジの幅、万一将来赤字を出す年があってもこんなセーフティーネット的な仕組みがあるのかと起業を支える国の意思を心強く感じます。

でも今回のコロナで、なんでもかんでも「国負担」、「給付金寄こせ」という声や論調を見るにつけ、
なんとも落ち着かない気分になります。

(写真:AC)

要は「国負担」は「税負担」「国民負担」でしかありはしません。国債で賄っているわけですから、将来の人口半減世代にツケを回しているだけですから、すさまじい感覚ですよね。
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将来のことを言わなくても、普段から税に支えられている人にさらに手厚くお金が行き、サラリーマンは負担が増える構図です。
みんな本当にこれで良いのですかね。
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