JTB,ANA,JAL 就職人気企業が軒並み厳しい現実にタメ息

JTBさんが大規模なリストラを発表しましたね。

JTBは20日、2020年4~9月期の連結決算で、最終損益が過去最大となる781億円の赤字(前年同期は43億円の黒字)になったと発表した。業績の急激な悪化をうけ、国内の店舗を統廃合などで115店舗削減するほか、早期退職や自然減などでグループ人員を全体の約2割にあたる6500人を削減する方針も発表した。
JTB、グループ6500人削減 4~9月期最終赤字781億円
JTBは20日、2020年4~9月期の連結決算で、最終損益が過去最大となる781億円の赤字(前年同期は43億円の黒字)になったと発表した。業績の急激な悪化をうけ、国内の店舗を統廃合などで115店舗削減

JTBさんと言えば、かつて就職人気企業ランキングの上位の常連でした。
就職人気企業ランキング、どんな属性の学生に聞くかでまったく違う結果になるものですが、JTBさんの場合幅広い属性の学生に支持されての人気だったはずです。

もちろん業界での強さは際立っていて、かつての財団法人日本交通公社を1963年に株式会社化したという歴史に始まり、旅行業界の生態系のトップレイヤーに営々鎮座していたことは間違いありません。実際に日本のホテル・観光業界ではJTBが売ってくれなければ売上にならないというのが常識です。
役得としてもJTBの社員さんというのは、どこのホテルや旅館でも視察扱いで泊まろうと思えば泊まれるというお話を聞いてきた印象があります(そこまで言うとちょっと大げさかもしれませんが、少なくとも特別料金はあるように思います)

もちろん、旅行という非日常体験を仕事にしようというのはとっても理解できる考え方で、やはり旅行業界の方にとっては添乗員のような役割の方はもとより、他の役割の方でも旅行や観光地、ホテルやリゾート、旅館は我々よりグッと身近な存在に違いありません。

とは言いながら、仕事としては見ると聞くとでは大違いとでも言うのでしょうか、本当に大変な業態だなといつも衝撃を受けてきました。
広告代理店も、プロモーションキャンペーンなどの仕入れ先(一等賞ハワイ旅行50組など)としてJTBさんなど大手旅行会社さんと仕事させていただくことは多々ありました。
そんなとき感じるのは、とにかく旅行代理店さんの扱う商品は、それぞれが一件一様ですから煩雑と言っては失礼なのでしょうが、とにかく複雑極まります。日程、使う飛行機会社、その便、空港からの移動手段、ホテルグレード、ホテルの部屋もベッド数、グレード、禁煙、喫煙、さらにはオプションツアーのバリエーションなど、ありとあらゆる順列組合せがあるわけです。法人対法人でさえかなり大変なのですが、これが個人旅行になればその単位で対応していくわけです。そんな純烈組み合わせの複雑怪奇さは、旅行会社さんのパンフレットを見れば一目瞭然感じ取れますし、ましてパンフレットの制作を担当している人の、校正作業を想像するだけで背筋が凍ります。

(写真:JTBホームページ)

そんな旅行商品の特性からすれば、まさにネットで合理化される部分が少ないわけありませんから、どちらにしても大きくはDX化すべき業態の筆頭なのでしょうが、JTBさんのお客さんって人間による手厚い対応にこそ価値観を持たれている層ですから、なかなか今のビジネスモデルのまま方向転換することも容易ではなかったはずです。「手離れ」が悪いと言えばまたまた言葉が悪いですが、JTBの窓口での接客時間の丁寧さや長さを見ていると本当に頭が下がるとしか言いようがありません。

それにしても、そんな苦労をいとわず、”旅”や”非日常体験”の価値に生きる誇り高きJTBマンたちの苦境。
これはJALやANAもまったく同じ状況で。長年にわたる就職人気企業だけに、社員の方々もオーラ満載でモチベーション高い方ばかり。仕事が楽でないのは同様ですが、ものともせず邁進されている姿にはいつも”さすが”と感心してきました。
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そんな、日本の貴重な夢をモチベーションにすことができる現場。
コロナに警戒することはもちろん大事ですが、一度壊れた生態系は簡単に復活しません。
くれぐれも、失うものの大きさ、重さにも思いを致しながら対応していきたいものです。

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