行ってきたというとちょっと大げさで、無料のオープンスペースでの開催ですし、小さな展覧会ですから立ち寄りしましたという感じです。

それにしても、銀座SIXって商売としては上手くいっているらしいですね。
要は高級ブランドへの場所貸しテナントビルです。
(ともかくクジラが泳いでるのは素敵!)
百貨店ビジネス冬の時代。元々ここには松坂屋があったわけですが、Jフロントリテイリングさんとしては今更リスキーな百貨店ビジネスで勝負するより、銀座のど真ん中という最強の地の利を生かして場所貸しで手堅くいったというところかと思います。

逆に言えばそんなゴージャスな場所貸しビジネスだからこそ、ビルの魅力づくりとして誘致しているだろう蔦屋銀座書店。とても儲かりそうにない文化領域に特化した書店ですが、そんなお店に触れられるのはありがたいところです。(それにしても銀座4丁目~9丁目の書店はほぼ全滅しましたね。近藤書店。コアビルのブックファースト、他何店舗かありましたが!)
さて安藤忠雄展ですが、展示点数は限られています。
でもこれが良いですよね。ちょっと食事帰りに立ち寄れる。
とにかくドローイングが美しい。
なんでもないラフスケッチですが、この時点で明らかに美しい。
ちなみにこの展覧会、氏のドローイング作品などをボックスにした書籍?
ン百万円も販売しています。
安藤忠雄氏自身が自らの作品を撮影した展覧会です。
ひとつ印象的だったのは、もっと安藤氏の作風から言えば、フォルムに意識があるのかな?
例の幾何学的な、パワーポイントの図形挿入の中にあるような明快な幾何学的フォルムの組み合わせが安藤作品の魅力のひとつだと思っていますので、そんなつもりで見ていると。
なんともフォルムが溶け込むような写真で、陰翳に意識があるように見受けられます。
もちろん「光の教会」などに典型的ですが、安藤氏が光と影の建築家であることは理解していましたが。
氏の視点はそれ以上に陰翳を見ているように感じました。
下記記事でふれましたが国立競技場の騒動以来、実はちょっと心配していました。

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