JAL,ANA実質破綻で日本独特のエアライン文化は完全終了するだろう

男の子は乗り物好きだと一般に言われますが、調べてみると男の脳と女の脳で活発に反応する領域にそもそも違いがあるとのことです。
女性の脳は男性より”色彩”により敏感に反応し、男性の脳は”動くもの”に反応するらしいです。最近ある書物で知りました。
人類の長い歴史の中での役割分担、例えば男は狩に出るなどの積み重なりがこのような性差をつくったのかもしれませんね。

そんな乗り物好きが影響したのかもしれませんが、飛行機が好きです。
散々乗ってきたわけですから、10代20代のころのようなドキドキ感こそもはや感じないものの、今でもワクワクする気分はしっかりあります。やっぱり”空を飛ぶ”夢がある乗り物ですよね。

あと好きなのが、歴史的に贅沢な乗り物の代名詞だったわけですから、その国の生活文化の粋を感じることができる部分でした。
アメリカ、アジア、ヨーロッパ、中東それぞれのお国柄を否が応でも感じるサービス内容は、飛行機の旅自体がすでにひとつのエンターテインメントに違いありませんでした。
中でも日本のエアラインは、”かしずくような”とかつて揶揄されるほど”旅館的?””銀座のクラブ的?”なホスピタリティとそれを裏で支える”宝塚的?”なスポ根主義が相まって、世界でもユニークなサービスを展開していたものです。

かつての”ナショナルフラッグキャリア”であるJALに至っては、こんな街にもというレベルで”桜ラウンジ”が用意されていたり、ラスベガス直行便にジャンボジェット、ボーイング747をかっ飛ばすなどそれはそれは豪奢なエアラインでした。
まさに黄金の国ジパング。
でも、残念ながらだからこそ破綻してしまったとも言えるわけですが。。。

(写真:AC)

経営再建後のJALは機材は小さく、古く、ショボくなるわ、機内サービスは落ちるわでかつての栄光が感じられず、ちょっとファーストフード的なサービスレベルに堕ちてしまったと感じますし、ANAは元々合理性を追求する文化でもありましたから、まあこれも時代の流れと理解しつつ、相変わらずの運賃の高さを考えれば不満も感じたものです。

もちろん社会インフラですから何らか存続させることでしょうが、一度破綻したエアラインのサービスレベルはJALの例、また海外を見ても劇的に下がることは明らかです。
逆に言えば、世界のエアラインは経営破綻を繰り返しながらスペシャルな乗り物からバスのような普通の乗り物に成り替わろうとしていこうとしていると言えるかもしれません。

これもまたコロナが引き起こす、悲しい生活文化崩壊の一断面でしょうが、なんともやるせないとしか言いようがありません。

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