物干し台が見切れすぎ 進化するマンションデザインの落とし穴

昨日に続いてマンションネタです。
やはり自宅で仕事、生活とこもっていますと、「家」「マイホーム」の大事さが身に染みてきます。

少なくとも都市生活者にとって、集合住宅いわゆるマンションが経済的にも現実的、合理的な選択肢であることに間違いないと思います。また、メディアでは何かと非難されがちですが、大規模であればあるほど構造や共用部などの面で経済合理性が高いこともまた事実で、タワマンは都市生活者にとって良きソリューションかと思いますが、下記昨日の記事で書きましたように、今後供給が増えそうになく価格面でもアフターコロナ時代必ず手が届きやすくなると断言できないところも困ったところです。
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タワマンが目をつけられていることには多分にホットスポット的視点があります。つまり、ある特異点(タワマン)に従来の地域社会と異質な集団が集中することに対する違和感、警戒心。また、周辺地域から比較的富裕な層を吸い上げてしまうという、地元商店街vs大型ショッピングモールのような論点もあるようです。
ちょっと感情論とも思いますし、大多数の都市生活者を快適かつリーズナブルに収容するためには大規模高層集合住宅、つまりタワマンがベストソリューションと思いますので、残念な論調と私は思います。しかしながら現実には、中央区、江東区、神戸市のタワマン地区で実質的なタワマン規制が導入されてしまっています。
さらには、大規模なまとまった用地も減ってきています。

そんな中で、タワマンまでいかない15~20階建て程度の中層集合住宅の供給が増えてるように感じます。
一昔前なら「板マン」とちょっと嫌な呼び方をされていた物件かもしれません。デベロッパーはともかく建設を長谷工さんが請け負ったりしています。昔から中層集合住宅で実績が多いですものね。はまり役です。
しかも最近デザインが良い!楕円の形に建物に少しアールをかけて新鮮な印象にしたり、麻布の低層高級物件かと見まがうような外観、フォッサードデザインになっていたりで、デザインの進化がすごい!
まず、ここが絶賛どころです。これならば高嶺の花になりつつあるタワマンでなくても、デザイン性能的に十分満足して購入できると感じます。

しかしながら、一点だけいただけない部分があります。
あえて物件名はあげません。

それは物干し台の位置が高すぎて、洗濯ものが外から丸見え。それが各ベランダなので、生活感ありすぎなのです。

いのあやさんによる写真ACからの写真

この点良くも悪くもタワマンは高層階がありますから、万一風等で飛んで下に落ちないようよう+外観対策で、外の物干し棹が低め、外から見えない設計が多いです。
せっかく、港区の低層高級物件やタワマンに負けないデザイン品質、つまり住む人のプライドを提供しながら、住んでみてこれでは購入した人はガッカリのはず。

もちろん、乾きは物干し棹が盛大に高い位置にあった方が良いのでしょうけど、失礼ながらこれでは昭和の安アパートです。

今後インバウンドがどうなるか分かりませんが、欧米の方は特に外干し嫌がりますよね。
マナーとして近所に見せられないと感じるようです。だから彼らはほとんど機械乾燥。もちろん高温多湿の日本ですからそうもいかないわけですけど。

しかも、そんな新築物件がオリンピック会場の目の前だったりして、どう考えても設計者、建築者の配慮が意識が足りないように思いますね。猛省を促したいです。
買った人にも事前に分からないでしょうから、可哀想です。新築期間の検収期間中に取り換え交渉しても良いかもです。

以上、進化著しいデザイン品質だけに画竜点睛を欠くと気になったのでした。

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