

契約者の方にとっては人生設計上大きな影響もあるでしょう。入居が1年後ろ倒しとは言いますが入居のみならず住宅ローンの設定なども1年延びるわけで、金利上昇のリスクやその他リスクが増えるわけで悩ましいことに違いないとは思います。
今聞こえてきている、「契約白紙撤回(手付金返金)」か「そのまま契約継続」の選択肢は一般的にはフェアなものであるように感じますが、そこは納得できるもできないもどこまでいっても契約者間の話ですから、非契約者の我々にはあまり関係がありません。

(晴海フラッグ 販売センター)

私自身としては本物件は魅力が多いと感じています。
☑東京都市軸のど真ん中の立地。中央防波堤、羽田空港周辺の再開発が進むとより重心が海側に移り、都心化する。
☑銀座、新橋への直線距離
☑ゆとりのあるグローバルスタンダードな空間設計
☑都心エリアにして貴重な眺望、抜け感
☑クルマ動線との分離が生み出す安心感、静かさ
☑地下平置き駐車場など、自動車動線の人にとっての快適性
☑立地やスペックを考えるとリーズナブルな価格設定
一方で、住む人の価値観を選ぶとは思います。
☑駅に遠く。郊外(サバーバン)から都心部(アーバン)へ毎朝電車で大量運送されるモデルに囚われてる人には違和感
☑同、駅前商店街的な賑わいとは無縁(銀座にタクシーでちょいだから実害はないはずですが)
☑同、郊外(サバーバン)型の一軒家に住んでこそ一人前という概念からは外れる。
☑ディテールの意匠や仕様がいわゆ高級物件仕様とまでは言えない。
☑4年後引き渡しで、すでに竣工してる分ある程度の経年劣化は覚悟が必要
ざっと、私の感じるプロコンは以上となります。
やはり日本の大手企業を中心とする価値観は保守的ですからね。私鉄沿線や中央線沿い、郊外の一軒家に住んで電車通勤というのが日本のサラリーマンの歴史的価値観ではあります。実際に出世する人もそんなライフスタオルから外れない人が多いのも実情です。
そんなライフスタイルに首までつかっている人には難しい判断になってしまうようには思いますね。あまりにも異例であり、下手すると同調圧力の勢力圏から晴海フラッグ居住一発で外されてしまうかもしれません。
私自身は上記したように、実質的なメリットは大きいと考えますので、ハレーションを気にせず本物件を検討できる人は幸せかもしれませんね。
正直、ちょっと感情的とも思いますし、私個人は少なくとも東京だけはまだまだ人口も増えるわけですから大規模な集合住宅をバンバン整備していくしかより多くの人が職住近接を実現する方法はないように思いますが、現実には中央区も江東区もしばらく規制がかかり大規模な物件は難しそうなのが現実です。

そういう意味ではまじめに検討したい人にはもしかしたら「最後の箱舟」に近いかもしれず、このあと勝鬨駅直結のタワマン再開発もありますが価格的には比較にならないでしょうし、4年後引き渡しを待てる人にはチャンスかもしれませんね。
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