コロナショックでもタワマンは暴落しないと考えるいくつかの理由

コロナショックの一日も早い収束を心から願いますが、もし収束したとしても今回事態の影響はあらゆる面で我々の生活に影響を与えそうです。早速、メディアではマンションや不動産の市場についての記事が多いです。もちろん歴史的な局面で、株価や石油価格などあらゆる市場が大混乱に陥っていますから、マンション市場にも影響がないわけはないでしょう。リセッション(景気後退)のレベルにもよりますがある程度の価格調整局面はあるというのが穏当な見方だと思います。

しかしながら、一部の週刊誌が現在煽っているような「コロナショックでタワマン暴落!」というような類の論調はどうなのでしょうか、私は当たらないと思います。

(写真:AC)
確かに、コロナショック以前より、比較的快適なタワマンに代表される最新の集合住宅に住める人とそうでない人の温度差が広がってきたのは事実です。そうであればこそ本当は「もっとタワマンを建てて安く供給すべし」の論調がサラリーマン向けのメディアでこそ増えて良いはずなのに、なかば焼けクソ気味に「タワマンなんて建てさせるな」という類の、後ろ向きな意見が蔓延していたのはなんとも残念でした。
そんな中今の状況をふまえて「コロナショックでタワマン暴落!」というような論調には、素朴に高くなり過ぎた都心部のマンション価格に対してこの機に暴落でもして手に入るようにして欲しいとの願望が現れているとも思いますが、どうでしょうか。あんんまりアテにすると、本当に買いたいと思っているのに、期待ほどにはマンション価格が下がらないまま、結構あっという間に再度市場価格が上がり始めるリスクが大きいのではないでしょうか。

私がなぜコロナショックでも、結構早期に、タワマンなど優良な集合住宅の相場が戻り、またまた上がるのではないか考えるかというと。

<需要面>
①コロナショックを経て、仕事もプライベートも自宅で過ごす時間が以前より増える。自宅の価値、重要性が上がる。
②耐久消費財的な品質改善の積み重ねでタワマンに代表される集合住宅の快適性が認知されて実は10~20年程度。現在は、知合い宅への訪問やモデルルーム訪問の経験などでジワジワと認知やニーズが高まっているいまだ途上。まだまだニーズが高まる余地が大きい。
(典型的には、郊外一戸建てから埋め立て地のタワマンに移るなどに抵抗感があった層)
③バブル崩壊の局面と違い、現在の需要に占める実需の割合が高く簡単に売り物件ばかりにならない。しかも実需に対してはリセッションの局面でも住宅ローン支払い猶予などの政策が取られる可能性が高い。
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<供給面>
④従来言われていた用地不足の問題は劇的に改善しないだろう。アフターコロナではホテル用地との取り合いは減り、もしかしたら一部ホテルだった土地がマンション用地になるケースもあるかもしれないが、主だった適地がすでに開発され尽くしたと言われたような状況を劇的に逆回転させるような効果はないだろう。特に、東京都心部では超大規模な再開発適地は「晴海フラッグ」が最後だろう。
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⑤もし開発地があったとしても、現在の供給減の原因はむしろ、インフラ(学校、下水道)キャパシティーがボトルネックで許可がおりないこと(江東区、中央区)。また、周辺住民の反発感情も抵抗になりつつある(神戸市、中央区)。この傾向が改善されるとは思わない。

<他>
⑥コロナ対応での巨額の財政出動が、長期のデフレ状況に終止符をうち、インフレ基調に逆転させる引き金になる可能性が高いこと。ハイパーインフレさえ懸念される。

以上、考えると、週刊誌が長年「暴落、暴落」と絶叫しながら、一度も実現しないお約束は、今回のコロナショックでも繰り返されるように私は考えます。もちろん、短期の調整局面はあろうかと思いますが、リーマンショックで下げた水準まで私は行かないように思います。

もちろんこれは私個人の意見です。
本サイト「たんさんタワー」は、政治経済、文明論からライフスタイルまであえてテーマを絞っていません。というのが、政治経済、天下国家、哲学も結局は豊かなライフスタイルのためだと考えているからです。現実の生活がシャビ―、ショボいままで良しとするのでは、天下国家を語る意味はないと思います。
豊かなライフスタイルのために、住環境は最大、最重要のインフラです。そして現実的な問題として現代日本、少なくとも都市居住者にとって、しかも一般的な経済レベルの範疇で優良な住インフラを個人が手に入れるために、タワマンを代表とする大規模な集合住宅以上に合理的な選択は存在しないと考えます。
それゆえ、手に入れたいと思っている方は、過度なマンション市場の暴落をあてにせず、ワンチャンス調整局目で良いモノがあれば、ここぞとばかり検討した方が良いように思いますが、もちろん最後は自己責任でご判断ください。

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