というわけで、今日も豊洲市場に朝食を食べにきました。
今回も市場濃度が高いお店。「ラーメン ふぢの」
“ラーメン”とあえてどストレートな感じが素敵です。今や逆に珍しくないですか。
「ふぢの」と”じ”でなく”ぢ”と書かれれるところも歴史を感じさせます。
大正元年創業 町中華の元祖

この連載では何度も説明していますが、市場で働く人が本当に普段づかいする店は、まず一日お魚を扱っていますから逆に寿司屋ではありません。寿司屋はあくまで観光客の方向け。
そして味が中庸で外連味(ケレンミ)ハデさがない。市場のプロは明らかに「しゃらくさい」ことを嫌がります。何せ彼らにとっては賄いメシですものね。ゆえに「ふぢの」も町中華のど真ん中、原点となっただろうあの懐かしい味です。
お隣のカレー中栄さんと並んで、明らかに市場で働く方の利用率が高いです。
観光価格にせず、トッピングやメニューの組み合わせでずーと食べ続ける常連さんが自分仕様にアレンジできるところも支持される理由かと思います。
市場で働く常連さんにとっては、昼飯だったり晩飯だったりしますからガンガンらーめんとかチャーハンのガッツリ系を食べてらっしゃいます。
私の場合は朝食なので、あえての「五目ワンタン」+「半しゅうまい」+ごはんで、しゅうまいをおかず、ワンタンをスープに見立て白いご飯といただきます。
ワンタンというできるヤツ
この「ワンタン」という奴、ラーメンの陰に隠れてちょっとマイナーですが、なかなかやるヤツです。最近「ワンタン」のある店では必ず食べるようにしていますが、ヒット連発です。
メンマ100円をトッピングしました。こうやって100円の追銭でちょっと自分仕様にするのが市場スタイルです。
スープはしょうゆベースでしっかり濃い目の中華スープの王道味です。濃いめ上等、何せお江戸のメイン市場ですからね。あー滋味(ジミ)あふれる滋味あふれる。なんなんでしょうねこの滋味という素晴らしい言葉。言葉自体がすでに滋味深い。まさにこの言葉にぴったり。
チャーシューがホロホロと崩れるやわらかさで美味しい。ゆで玉子も昔ながらのストロングスタイル。
あー、これはまさに豊穣の海、東シナ海の大陸棚だ。
つるりとしたワンタンの食感。これに幸せを感じなかったら何か生き方を見直した方が良いに違いない。
名物しゅうまい
そしてここんちの名物、しゅうまい。
お肉たっぷりでジューシー、やわらかい。皮感のない餡でのみ構成された感じの贅沢しゅうまいです。
肉の風味としょうゆがご飯に合い過ぎる。
絶対たのんだほうが良いヤツに違いありません。
しまったついもう一皿追加してしまった。
でも小x2でも600円。レギュラー4個の600円とかわらないのでやらかし感ゼロ。
うふふ、こんな人が存外多いのかしらん。
いやー、満足。満足。
早朝から和洋中なんでも美味しいものが食べられる。確かにこんな場所は東京(世界?)広しといえどここ豊洲市場しかありませんね。
ぜひ気軽に訪問してみてはいかがでしょうか?
ラーメン ふぢのお店詳細
エリア : 6街区/水産仲卸売場棟3階
TEL : 03-6633-0202
営業時間 : 5:00(AM)~13:30(PM)
席数 : カウンター(13席)
予約 : 不可
お支払い : 現金のみ(券売機)。クレジット不可、電子決済不可
テイクアウト : 有


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