【第8回 豊洲市場で朝食を】<おすすめ>とんかつ小田保(おだやす) シャケバター焼き定食+鮪のブツ 1950円

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実は、市場グルメの王道はお寿司ではないのでは?

というわけで、豊洲市場に気が向くと朝食を食べに出かけるわけですが、それなりに私にとっても非日常感はありますし、ちょっとした気合は必要です。現状一番の弱点は駐車場ですかね。ちょっと歩く場所にしか一般外来者が利用できる駐車場がありません。
(その点大田市場は市場関係者の駐車場にズドンですから、非常に気楽です)

だから遠くから来訪された方が気合を入れて結構なお値段のお寿司屋さんに並んででも”市場らしい”体験を求める気持ちは分かるんです。でも逆に言うと、あんなに並んで結構なお値段のお寿司を食べて本当に満足して帰ってもらえるんだろうか?と余計なお世話ですが心配してしまうんですよね。
だってお寿司は銀座に行けば本当に並居る一流のお寿司屋さんが、採算度外視の心意気ランチを出してますからね。
もちろんネタは朝豊洲市場から仕入れていくわけですから、豊洲市場で食べるのとそん色あるわけがありません。まあランチで出すものはアニキ(昨日の残り)かもしれませんが。寿司なんかすこしなれたころ合いが美味いでしょうから。
豊洲と銀座を結ぶ環状二号線の朝は、仕入れたものを店に運ぶ原付が多いこと多いこと。

やはり通って思うんですが、市場グルメの王道は実際に市場の大将たちが普段使いしているお店で、リーズナブルに食のプロ相手に誤魔化しなく出しているものをお裾分けしてもらうコンセプトが良いように思います。
でも分かりますよ、せっかく市場にわざわざきたから新鮮なお魚を食べたい気持ち。
そうそういう気持ちへのベストソリューションが「まぐろブツ」のもう一皿なんです。

+もう一皿が市場の流儀

というわけで、必殺のおすすめの市場グルメ堪能法をご紹介しましょう。
老舗とんかつ店「小田保」。
本「豊洲市場で朝食を」シリーズでも第1回で紹介したぐらいですから私のオススメです。

隣は大行列の「寿司大」さん

もちろん「寿司大」さんはすばらしいお店ですが、ぜひ築地のまわりに何件かお店がありますから夜行ってください。気の利いたつまみに真価を感じるお店ですから、朝から何もこんなに並ばずとも。。。
そう、その寿司大さんの隣。
ん~空いている。

こういう瞬間ですよね世の中の不条理を感じる瞬間。
まあ食べる方からするとゆっくり食べれてありがたい限りですが。

とにかくメニューが豊富。

はじめての方は、とんかつのセットが人気ですが、まあ言うても朝ですし。

ぜひ、豊富な壁のメニューから自由にセレクトしましょうよ。
時節柄、牡蠣フライとか牡蠣のソテーにも惹かれますが。

シャケのバター焼き。
シャケですよ、シャケ。この語感。
どうですこの豊穣なバターのツヤと香り。
味は美味しくないわけないじゃないですか。

そこに付けるわけです。小鉢を。
この小鉢を色々選べることも「小田保」をおすすめする理由でもあります。
加えることで、豊穣。圧倒的に豊穣なことになるわけです。
というか、昔の築地市場の食堂はほとんどこんなスタイルだった。
仕事を終えた仲卸の大将が、チビチビ晩酌(朝酌)をしながら、魚の煮つけメインに「たらこちょいあぶって」などと別皿でやっていたわけです。そうなんです、市場の流儀を体感したければこのもう一皿スタイルをぜひ試してみて欲しいのです。
そうこの「小田保」はそんな昔ながらの市場スタイルを感じさせてくれるお店なんです。
べらぼう価格の海鮮丼に、豊洲市場観光化戦略の中途半端を憂う
ランチの海鮮丼が約2700円。イクラ、トロ、カニなど13種類の旬の具材がたっぷりのり、デザートも付く。魚の値段のプロがみても、豊洲価格は高く映る。観光客誘致もいいが「都は働いている人のことをもっと考えてほしい」との声があちこちから聞こえる。

どうですこの納豆。100円ですよ100円。

しらすおろし300円も(まあ今日は記事も書いてますしちょっと頼み過ぎですけど)

そして、「まぐろのブツ」700円

どうです。この圧倒的な豊穣の海。これで2350円。

もちろんそれなりですけど、わざわざ市場まできてらしさを体感したい非日常の食と考えればリーズナブル。
内容とお値段のバランスは大納得できるはず。

キャベツがうれしい。
このキャベツに醤油をかけることで、なんか全体が和食になる。
ちょっとしみ出したバターの香ばしさで、キャベツだけで大興奮!

どうですか、シャケのバター焼き。
朝っぱらから、プロが焼いてくれるシャケのバター焼きを食べれる幸せ。って誰に感謝すれば良いんでしょうね。
まあとりあえず「お戯れになられて」私を産んでくれた両親に感謝しておくとします。

何せシャケの切り身のモノが良いですよね。
引き合いに出すのもあれですが、良くお世話になる。吉野家の朝定食のシャケの切り身は、骨が多い端っこです。
良い方の身ががここに来て、そうじゃない方が吉野家に行く。
現代の市場流通の裏表を感じる瞬間ですが、結果両方お値段を前提に考えれば大好きです。

「納豆」100円です。あるとないとでは朝食の意味が変わってくる。
ないと「すかしてんじゃねーぞ!」となるぞ、ロイヤルホ〇〇。
そして、この納豆もまた良いモノ。

「しらすおろし」のさっぱり感って何者だろう。
あなたは、全日本さっぱり選手権優勝だ。

「鮪のブツ」のもう一皿で圧倒的に高まる市場らしさ

で、いよいよ「鮪のブツ」
やっぱり市場来たんだから、新鮮さを実感できる生魚食べたいよね!という方は、お寿司もいいけど、ぜひこれを食べてください。
とにかく柔らかいのに新鮮な弾力があって適度な脂の甘みとコクを感じるこのまぐろは、誰もが市場に期待するものを凝縮しています。
もちろんなんでもないんですよ仕事は。ブツ切りのブツです。
でもだからこそ刺身のうまさを堪能できる。

(前にも書きましたが、ちなみに某チェーン居酒屋さんでは、ランボルギーニディアブロ色の刺身に出会い衝撃を受けました)
この「小田保」さんお弁当もやっていてリアルに市場で働く方ががんがん買いに来たり、もちろんお店の中にも市場関係者が多い。
完全に観光向けに振ってしまったお店との違いはそこなんですよね。
要は卸す方もご近所さん、そりゃ変なモノ卸したら評判に関わりますよね。

この関係者がまかないで食べるものだからこそ、間違いないモノが出てくる、まさに市場グルメの醍醐味です。

ちなみに本シリーズ第6回で紹介したてんぷら「天房」さんでも、同様「鮪の刺身」を単品オーダーできておすすめです。
【第6回 豊洲市場で朝食を】天房(てんふさ) えび天盛900円+まぐろ刺身単品900円
豊洲市場は大きく3つのエリアに分かれていますが、一番飲食店が少ないのがゆりかもめ「豊洲市場」駅から一番近い「青果棟」です。 大人気の「大和寿司」さんは間口が2店舗分ですが常に大行列です。 あとはお蕎麦の「富士見屋」さんと天ぷら「天房...

メインはとんかつでも天ぷらでも火が入った、あったかいものを冬ですし食べて、単品追加で市場ならではの魚の新鮮さを堪能する。
それが私のオススメするベストな市場グルメ堪能法なのでした。

とんかつ小田保 お店情報

小田保 場内店
店舗名
とんかつ 小田保(おだやす)
住所
〒104-0045
東京都江東区豊洲6-5-1水産仲卸棟3階
電話番号
03-6633-0182
営業時間
5:30〜15:00(L.O14:00)
定休日
日曜日、祝日
お支払方法
現金のみ
アクセス
東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)市場前駅下車

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