【SankeiBiz掲載】ティファニーブルーにルイヴィトンもラブコール LVMH傘下でも輝く「色」

SankeiBizに連載させていただいている「ブランドウオッチング」新しい記事が本日より掲載開始されました。

ティファニーです。

とにかく日本人になじみの深いブランドですが、アメリカ発のラグジュアリーブランドというところがユニークです。

ルイヴィトンやエルメスを筆頭に、ほとんどのラグジュアリーブランドはヨーロッパの階級社会をバックグランドにしたものが多いですよね。

やはりアメリカ人は富裕層はヨーロッパなんかよりも何倍も多くいるのでししょうが、少しライフスタイルが違う。ビバリーヒルズだシリコンバレーだ、ニューヨークだと億万長者ばかりが住んでいるようなところを歩いてもみんな死ぬほどカジュアルな恰好をしている。良くてポロシャツにチノパン。暑ければTシャツに短パンです。もちろんルイヴィトンなんか持ち歩いている人間はそうは見かけません。
普段はオシャレ系を自称(家族からは無駄使いを非難)している私なんかも、アメリカの地に立って三日もたてば服装や小物なんか本当にどうでもよくなってしまう。要は誰もお互いの服装や持ち物に1mmの興味も関心ももっていないことを肌で悟ってしまうのです。

もちろんアメリカ人にもファッションデザイナーという意味ではカルバンクラインやルイヴィトンのチーフデザイナーを務めたマークジェイコブスなど優れた人はたくさんいるわけですが、ちょっとラグジュアリーブランドとは違います。
ラルフローレンもアメリカ人ならではの感性が素晴らしいですが、ラグジュアリーブランドというよりライフスタイルブランドと呼ぶべきですよね。
やはり貴族が支配するヨーロッパから渡ってきた1620年にメイフラワー号に乗ってやってきたピューリタン・清教徒が始まりの国です。どこか質素倹約、質実剛健をよしとする気風もあるように思います。
実際的にも貴族階級のために御用達品を作る人がいなかったわけですから、アメリカ発の革製品がコーチの様に貴族趣味というよりはヘビーデューティーなちょっとカウボーイの文化を感じるのもむべなるかなです。
もちろんアメリカにもハリーウィンストンなんかもありますが、富裕層の絶対数から考えればかなり限られたごく限られた商売でしょう。

そんなティファニーならではの、高級品でありながらシンプルで実質的なスタイルが圧倒的な非階級社会(もちろん最近では階層化が問題視されつつありますが)日本に受け入れられやすいということがあるかと思います。

(写真:ティファニーホームページより)

さて、そろそろクリスマス。
しばらくぶりにティファニーを覗いて見るのもこの上なくハッピーな時間に違いありません。


(写真:ティファニーホームページより)

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