【SankeiBiz掲載】新駅も開業 虎ノ門ヒルズは街ブランディングの新次元を示せるか

記事にも書かせていただきましたが、日本人の9割は世界基準で言えば都市生活者に分類されるそうです。
確かに今回の記事にも書かせていただきましたが、明らかに周辺地域に土地が広大に余っているような過疎の県や街でも中心部の密集度は東京とあまり変わりません。
これがアメリカの街のスケール感、空間感覚となると100倍ぐらい違うと感じます。あるアメリカの地方都市で、地図で隣の街区、いわゆるワンブロック先の行き先を確認して「まあそう遠くはないだろう」と高を括ってクルマを出したら、延々たどり着かず、日本で言えば徒歩何分のイメージが車で十数分という違いに唖然としました。

もちろん広ければ良いという考えはまったく素晴らしいものでもなんでもありませんので、日本人はあくまでせいぜい路地で繋がれた徒歩で歩き回れる街のスケール感が肌になじむということだとは思います。
私は、メジャーではない小さな城下町が大好きなのですが、あのぐるっと歩いても1時間のコンパクトさがとても心地よく感じます。(ちなみに同好の士、故安西水丸氏は広告業界、電通OBですね)
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そんな、日本人のコンパクトな街好きを支えるもう一つのメンタリティが、「商業施設」好きということがあるように思います。
できれば”つっかけ”で、毎日その日の食材などを近所で買い出ししたい。何はなくとも近所に商店があると安心というような気分があるように思います。逆に言えば、お店もなんにも徒歩圏にないような不便な場所に住むのをすごくいやだ、という気分があるのではないでしょうか。
がゆえに、結果として一昔前で言えば、街の酒屋、八百屋、魚屋があったでしょうし、昭和の高度成長期ならば地場のスーパーマーケット。そして現代ならばコンビニエンスストアが、日本中の生活者の快適な消費生活を支えています。

そんな商業施設好きの日本人にとって、大規模再開発と言えば、言わば現代の新たな城づくり、城下町づくりと言えるように思います。

まさに東京のど真ん中。「虎の門」に新駅もでき全貌を表しつつある虎の門ヒルズ。
再開発前の木造民家もまだまだ残るエリアに、将来は東京のシャンゼリゼ通りの構想がある「新虎通り」。

まだまだ作り立てホヤホヤの再開発で粗削りな感じがありますが、なかなか見ごたえ十分。新機軸の提案も多々ありますので、ちょっとした観光気分でブラブラするのも面白いように思います。

よろしければ、街のブランディング視点で解説しましたので下記記事をぜひお読みください。

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