【第1回 なんちゃってSEのゆらゆら日記】はじまり

秋月涼佑のお友達シリーズ。
今回からは、SEの友人Xさんに、システム業界のリアルなあれこれを書いていただきます。
世間からは、緻密で一点の非合理性もなさそうに見えるシステムエンジニアの世界ですが、なかなか大変な実態もあるようです。そこら辺の現実を遠慮なく描いていただきましょう!

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【なんちゃってSEのゆらゆら日記】はじまり

思考錯誤で続けてきた仕事。
現在はフリーランスを経て、新しいことを始めようとしている。
自分の仕事が何なのかよくわからなくなるが、プログラマー(PG)⇒システムエンジニア(SE)⇒プロジェクトマネージメントオフィス(PMO)と過ごしてきた。
この経験の中で感じたこと、考えたことが誰かに共感してもらえたり、壁を乗り越えるきっかけやサポートになるといいなと思い、過去話と現在話をつらつらと書き溜める。

<写真はイメージです>

もとは一般的な金融業で事務や営業を経験していた。
いろいろある中で、自分には向かない、とにかく辛いと感じる日々。
愛読書は、週刊転職雑誌。
転職活動を経験した人は知っていると思うが、転職は経験を売ることだ。
「何をどんなことをやってきて、それらの経験をどういう風に我が社で活かせますか」
というお題に回答ができて、ちょっとマニアックな会話に馴染んだ返答ができる等経験無くしては突破ができない転職市場だ。(現在も大きくは変わらないだろうが時代の変化で少しは緩和したかな?)
そもそも転職するって、その業界自体に失望したり、他業界を目指すなど同業界に転職したくない転職希望者も多いはず。
なのに経験の範囲を出られない。転職することが難しかった。
当時、何をやりたいという希望や目標もなかった。
ただ、嫌になって辞めてもすぐに他へ移れる仕事はないかなぁ、という甘い甘い考えでいた。

いつも転職雑誌を見ていると、現在どの職種が多く募集されているかなどの傾向だけは見えてくる。
今ではインターネットでいくらでも検索できる求人情報だが、希望企業や希望職種が決まっていてキーワード検索しやすい人には見やすいのかもしれない。
当時、現在の転職サイトで転職活動をしたら辿りつかなかったかもしれない。
雑誌の時代だから今の経歴になったと思う。
転職雑誌から希望を見出そうとしていたから、雑誌を巻頭から巻末まで見ていた。
「プログラマー、システムエンジニア 未経験可」これが本当に多かった。
Windows95が出るか出ないかの頃。もう出てたかな。

<写真はイメージです>

飽きやすくて同じ場所でずっと働くことが出来そうになかったから“手に職“が必要だと考えた。
とはいえ、下積みが厳しそうな職人になるのも向かない。
当たって砕けろで実際に何やるのか全く知らないシステム開発業界に応募した。
今考えると無謀だし、がむしゃらだったのかも。
何もかもが初めてで、宇宙語を聞いているような気分だった。
内心はわからないって思っていたけど、理解できているようなふりをしていたかな。

そこから20年くらい、何度辞めようと考えたことか。
何故か続けていて現在に至る。
会社ってこんな混沌としていても成り立つんだな、大人しくしていると会社に良いように使われるな、こんな人でも仕事あるのか、こんな人と仕事したくない。
逆に
こんな考え方の会社があるのか、できる人との仕事はやりやすいな。

いろいろあった。
指1本でキーボードをたたく人、病む人、指示されないと動けない人、勤怠状況が悪い人。
様々な人を見ることができているのもこの仕事をしたからだろう。

フリーランスで仕事をすると、契約する会社のプロパーとチームになることがある。
その際、何かあったら責任を取るという名目でプロパーがリーダーになることが多い。
リーダーが仕事できるかできないかでメンバーの状況も実は変化する。
そのリーダーにはさらに上の立場の人が存在するが、その人の評価が芳しくないと以下メンバーもそれなりの待遇を受ける。
ってことを理解できている人をリーダーにするべきなのに、それができない会社がある。
単純に年功序列。
この時代に年功序列?誰でもいいからプロパーをリーダーに立てる?
本当に改善してほしい。

フリーランスになるってことは、担当分の仕事をきっちりこなし、なんだったら遅延している人のサポートやリカバリーをすることで進捗に貢献できてればいいだろうってことくらいを注意して過ごすことも可能。
だが、仕事を継続させるまたは次の仕事に繋げるための活動を考えると自己評価を考えなくてはならない。
(進捗に貢献できれば評価はまずまずだろうが・・・)
且つ、キャリアアップ可能な仕事をもらえるかどうかを考えることが必要。

今でこそ誰でもちょっとしたソフト作成が可能な時代だが、パソコンがこんなに普及していない時代から働いている人で未だにプロジェクト内にメンバーで在籍している人。
そんな人で感動するような人にあったことがない。
せいぜい噂に聞いた昔々のシステム開発話を笑い話として提供してもらうことしかない。
聞いたことある?穴が開いた紙のテープやパンチカードという穴が開いた紙のカードを何枚も読み込ませたりしていたなんて。
この話を聞いて今に役立たせられることはほとんどないと思う。
そういう年代の人は、定年まで穏便に過ごせるプロジェクトに居続けられれば良いという考えだから、他メンバーはもっと仕事を広げたいと考えていても責任範囲が増えるのは困るという考え。
そうなると決起盛んな伸び盛りのメンバーは鉄板で頭を押さえつけられ、芽が出すことができない環境に身を置くことになる。
そんなチームに入れられるかどうかはギャンブルだ。
フリーランスであれば、契約期間を満了すれば契約終了として他プロジェクトに移ることができる。
しかし、同じ会社のプロパーであれば不満を持っていても居続けなければならないかもしれない。
そして更に悪いことは、朱に交われば赤くなるもので出来ないリーダーをお手本としたコピーが製造される。
悪循環だ。
成長中の人を悪影響ある人から守ってほしい。
こういう人と関わると辛い想い出が一つ増える。
時間無駄にしたかな・・・。

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