上流階級、お嬢様、御曹司・・・なんていう金持ちキーワードに弱いです。知らない世界を覗いてみたいという欲求からついついセレクトしてしまうドラマ。
この『SKYキャッスル～上流階級の妻たち～』も、そんな生活を垣間見ようと観始めたわけですが、ちょっと方向性が違ったようです。
子ども達の受験を巡る大人たちの攻防戦ってところでしょうか。
自分の果たせなかった夢を子どもに託す、よくあるようなお話がベースですね。みんなが憧れ目指している大学に合格した息子を持ち、周りに羨まれる母親が普通ならば幸せの絶頂のはずなのに自殺してしまいます。というところからスタートです。
韓国では、大学合格に導くコーディネーターという職業があるのでしょうか。知らないだけで日本でも存在したりして。
子どもが絡んだマウント合戦に、大人同士も知性のマウント。怖いけどありがちな世界だけどあからさま過ぎて笑えるわけです。
各家庭のキャラも面白く、各人のキャラも作りこまれていて面白いんです。
特に注目したのは、『.トッケビ～君がくれた愛しい日々～』にも出演していたキム・ビョンチョルが演じるチャ・ミニョクです。自身の夢を子どもたちに託し、とにかく成績を上げなくてはと自ら息子たちに勉強を教えるのですが、その部屋が防音になっていて息子たちにとっては恐怖でしかない部屋でした。そこに机上のオブジェとしてチャ・ミニョクが好きなピラミッドが飾られています。そのピラミッドを大切にし、子ども達にもピラミッドの頂点を目指せということを熱弁します。家庭内のごたごたがあり、子どもの反抗で大切なオブジェを破壊されてしまいます。どうなることかとハラハラしたら、なんと特注の大きなピラミッドを持ち帰るのです。
ここまでくると呆れられてしまい、またあれやこれやで家族が家を出てしまいます。
チャ・ミニョクが帰宅するとがらんどうとなった部屋でピラミッドだけが出迎えてくれるという。ピラミッドに背を預けてカップラーメンをすする姿は哀愁漂うのに笑える。
そんな話もありながら、殺人事件が起き、無実の罪で逮捕されたファン・ウジュ。
ウジュが無実であるかもしれない証拠を提示すると自分たちが大学受験に不利となる状況が生まれることで、証拠を隠して生活するのですが、やはり良心が咎めるもので、悩み苦しみ出した結論はウジュを助けるという選択でした。
いろいろあったのに、最後２話くらいがホンワカとした「よいお話」って感じでした。
今まで観てきたドラマだと最後の1話はのんびり観れますが、２話残すところからホンワカはあまりなかったので、まだプチトラブルがあるのではないかとドキドキしながら観ちゃいました。何も起きませんでした。（笑）
「子どもを使って大人の欲を満たすな」ってドラマの中でも言っていました。そうですね、怖い話です。
しかし、ちょっとピラミッドが欲しくなったかも・・・
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