西村康稔経済再生担当相が経済団体に「年始は11日まで連続休暇検討を」要請したということです。
確かに子供はほとんど重症化、死亡に至らないことがはっきりとデータで判明してきた新型コロナですから、これ以上憲法にも保証された子供たちの「学ぶ権利」を奪うべきではないでしょう。
じゃあ、大人はどうなんだと。
まだまだ新型コロナ予断を許すとは誰も思っていないわけですが、年末年始17連休が感染予防に貢献するという科学的根拠を私にはまったく見出せません。
TumisuによるPixabayからの画像
もちろん気分としては家にいた方が安心ぐらいは感じますが、海外では強硬なロックダウンをした国ほど被害が多く、ロックダウン危険論さえ出ているぐらいです。
そんな非科学的な話で仕事や生活に政府が介入してくることも不愉快なのですが、普通に仕事が回るのかな?と思ってしまいます。
そもそも日本人は今どんなライフスタイルを目指しているんですかね。ベイシックインカムをもらって、できるだけ働かないで暮らしたいというコンセプトを保守政党が採用する時代になったのでしょうか。
私は長い企業勤めのあと、現在独立していますが、基本自分が働きたくないと思えば自分でかなりコントロールできる立場です。でも結局働かない=稼ぎが減る、充実度が減ると大まかな相関関係がありますから、誰から言われなくてもそりゃそれなりに働きます。むしろ休めるときはスパンと平日でもゴルフに行きますし、土日だから休もうという感覚もあまりないですね。本当の意味で休みたいとき休む。
確かにサラリーマン時代はなかなか自分だけで時間をコントロールすることが難しい部分もありましたから、休みがありがたい気持ちはすごく良く分かるのですが、でも結局企業だとてみんながのんびり気楽にやり過ぎれば稼げないとかつぶれるとか、気楽に見えるサラリーマン稼業だって完全に保証されているわけではないですから、所詮は同じ話です。
確かに日本人は働きすぎと言われてきましたが、私は外国人とも多く働いてきましたが必ずしもそうでもないように思います。日本人の働き方の悪いところは、同調圧力のせいかとにかくダラダラしがちで生産性が低いことです。だから勤務時間だけやけに長くなる。そんな宿痾を長い休みで解決できるとは思いません。
実際、最近色々な企業先が結構な確率で誰かがお休み、お休みで、基本的なことも遅々として進まない事態に否応なし遭遇します。もちろん休みたいとき休むことは素晴らしいことなのですが、なんの対策もなしに日々あちこちにボトルネックを生みながらただ休み休み言っていれば、行き着く先は見えているのではないでしょうか。
あんまり共感を呼ばない政策のようには思います。
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