「コロナ自粛」と「日光浴による免疫アップ」の悩ましい関係。

私は、医者でも科学者でもありませんが、コロナウイルスへの危機感は、子供もいますし非常に高いと思います。
これはきっと世界中、日本中の多くの人と同様です。

そういう意味で必死に情報収集してきたわけですが、分かったことは「専門家」や「権威者」にも色々な意見があり、決定版と呼べるほどの解を誰も持っていない。
特にメディアは、視聴率バイアスが強く、扇情、煽り方向の情報に偏りがちで、非常にミスリーディングということです。

結果、玉石色々混じる情報の中から、自分が正しいと思う状況判断と対応策をジャッジしながら、日々最適解を模索するしかない。
というものです。

本「たんさんタワー」をいつも読んでいただいている方は、「ホモデウス」を含めてコロナ以前の主に海外論調からウイルスが人類最大の脅威という認識からも、私が日本もパンデミックに陥るとかなり早い段階から危機感を持っていたことをご存知いただいているかもしれません。
【過去記事一覧】衝撃の書「ホモデウスを読む」
【記事一覧】衝撃の書「ホモデウスを読む」 第1回 人類の歴史はほとんど「飢饉」「疾病」「戦争」との戦いであった。 第2回 「飢饉」のリアリティ 第3回 拷問のような苦しみ=飢えるということ 第4回 狩猟採集生活から飼育栽培生活へ ...

そんな私の、現時点の日本のコロナ対策に対する評価は。
(1)引き続き軽視できない課題はあるが、日本では欧米のようなコロナ感染爆発は起きないようだ。
(もちろん今後無対策で良いということでなく、長期戦への相応の対応は必要。)
(2)一方で、緊急事態宣言などの対応策からくる副作用が圧倒的に甚大になりつつある。
(3)私個人の意見は、長期のコロナ対策を設定した上で、早期に緊急事態宣言を解除し通常生活に戻すべき。

なぜ日本で感染爆発が起きないのかという理由についてだけでも、専門家にも百論あります。
医療の技術力、がんばり。靴を脱ぎ、毎日入浴する習慣。BCG、黄色人種。などなど。
それこそ原因特定には専門家の研究が待たれます。

私自身は、欧米の悲惨かつまだまだ予断を許さない状況をふまえても
(1)SARS、MARS、エボラなど、そもそもウイルス流行に地域性要素が大きい。
(2)流行初期、中国人や欧米人が多く訪日していた状況から考えて感染爆発しているならば、とっくにしていなければおかしい。
ゆえに、現段階で日本においては感染爆発のリスクよりも経済封鎖によるリスク損害が極めて大きく、当初予定通りの緊急事態宣言の終了をするべきである。(くれぐれも長期戦になるコロナ対策を施す前提ですが。)

例えば、私と同様アゴラに執筆されている永江一石さんの考えなどに私も近いです。
301 Moved Permanently

このような色々な方の意見を自分なりに取捨選択して私も私自身の結論を出しているのですが、世の中の意見はまだまだ徹底隔離、穴熊戦術に人気があるようです。

そんな緊急事態宣言を終了するかしないかという大きな判断を別としても、現在のStay home生活の中で迷うのが、散歩やジョギングです。自分の現状判断と異なるとは言え、私も一応国や都の方針に従い、Stay home していますが、散歩ぐらいして良いのだろうか?

こんな些細なことではあるのですが、非常にストイックな自粛論者からすると”まかりならん”となるわけです。
いわく、万一の人との接触とかジョギング時の呼気が何メートル飛ぶとか。

一方で、新型コロナウイルスに現在まだワクチンも特効薬もないわけですから、万一罹患した場合は自分の免疫力だけが頼りです。
いやむしろ、不幸にして亡くなられる方はいらっしゃいますが、罹患した人の大多数が無症状だったり、重症化を免れる状況を冷静に考えれば、新型コロナウイルスに対して免疫の戦闘力はかなりのものです。
私には、ただ家に籠っておけというのは非常に片手落ちに思えてなりません。
むしろStay home施策を推進するならば、あわせて三密(これも色々調べると、ホント?と言いたくなる部分はあるのですが、ここでは置きます)を回避した上での、日光浴の手法や手段をアナウンスをしなければ、日本人の免疫力はドンドン落ちるのではないでしょうか。

私は研究者ではありませんので、日光欲と免疫の関係には世俗レベルの知識しかないわけですが、人間はある程度日光にあたることで健康を保てるのは当たり前だと思っています。
ビタミンDで丈夫な体づくり-かぜ・インフルエンザの発症予防にも-
ビタミンⅮには骨を丈夫にする働きのほか、免疫を調節する機能があり、かぜやインフルエンザ、気管支炎や肺炎などの感染症の発症・悪化の予防にも関与することが分かっています。意外と知られていないビタミンDの働きや上手な摂取方法を知り、かぜなどを予防しましょう。

【NHK健康】エラー

私の考え方は、人類700万年の歴史で、定住生活を始めたのはせいぜい1万年です。その前は狩猟採集生活で日中は基本外をウロウロしていたわけですから、いくら栄養も満たされライフスタイルが変わったとは言え、家に完全にこもり切る生活が良いわけないよな。というものです。

この点、Stay homeの言葉だけが一人歩きする現状では、結構な方々がびた一文外を出歩いてはいけないとストイックに考えていて、ジョギングや散歩する人でさえ白い目で見られてしまう部分があります。

(写真:AC)
メディアも煽るものですから、サーフィンなんてどうやっても三密になりようがないように思えるのですが、やり玉にあげますよね。
実際には政府専門家会議の提言に、ジョギングはある程度の配慮をすれば実施して良いものに区分されているにも関わらずです。

ジョギングは少人数で 公園はすいた時間、場所を選ぶ

専門家会議提言

そういう意味では私個人は、日本人がコロナと戦っていくためにも、免疫力アップのより積極的なアナウンスがあっても良いように思っていますが、まあ色々解釈が分かれて政府的自粛要請のスタンスが徹底されなくなるので、難しいことを言わずにとにかく「家にいてくれ」とメッセージが単純化されてしまうのでしょうね。
コロナに負けるな! ロックダウンするなら、ゴルフ場を子供に開放しよう!
新型コロナウイルス流行収束の兆しはまったく見えてこず、新学期の小中学校再開もまったく覚束ない状況です。 子供はと言えば、これ幸いと、スマホやタブレットにかじりついています。まあ、自分の子供時代を振り返ればこんな状況子供にとっては「ラッキー...

とは言え、春で天気が良い日は抜群に気候が良いこともあって、緊急事態宣言以来、散歩やジョギングをする人は明らかに増えましたね。
「上に政策あれば下に対策あり」ということでしょうか。
コロナと戦うのであれば、免疫アップを含めた取り組みこそが必要と心強く感じています。

記事の更新情報をお届けしています。ぜひフォーローください。


facebookはこちらから。

タイトルとURLをコピーしました