大塚家具さん相変わらず閑散。駆け込み需要も無縁な様子。残念だなぁ。

家具好きとして、ポルトローナ・フラウ(フェラーリなどの内装でも知られるイタリアの高級家具メーカー)や、FENDI CASA、日本の至宝「松創」などハイエンドの家具に見て触れて検討できるのは大塚家具あればこそだ。

家具という商売はとても難しいと思う。
特に日本では、場所をとることや高価格帯のターゲット層のボリュームが薄いなど、商売として難しいのだろう。家具ウオッチャーとしてもなかなか高級家具では成功事例にはお目にかかれない。それだけに、かつての奇跡的な大塚家具の健闘は応援していたものだ。実際に当時は、土日ともなれば大きな店内に家族連れなど多くの客で賑わっていた。

大塚久美子社長を厳しく断じてしまうのは、そんな家具好きにとって、大塚家具がダメになってしまったのが残念でならないからだ。(秋月アゴラ記事「望月記者と大塚久美子社長「怖いもの知らず」の醜悪」

中国資本に頼った結果、すでに経営権は風前の灯火だろう。
お父さんとの和解パフォーマンスも、自分の尻に火が付いたことと、悪者になりたくない中国資本の利害だとミエミエだ。最近では、今更ながらにECサイトの拡充を進めているようだが、よもや資金繰りのために昨年末ヤフオクなどで大量に在庫を売りさばいた売上げの事を言っているのだとしたら末期的としか言いようがない。
何より、大塚久美子社長の無策で路頭に迷った社員や家族がどれだけいることか。
閑散とした店内にはもはや、社員の姿さえない。

大塚家具の悲劇からは色々な論点を感じてしまう。
「創業家による経営権継承の失敗」「ビジネスモデル変更の失敗、市場・ターゲットを読めない経営の失敗」「苦労を知らず、商売が分からない学歴エリートのトンチンカン」

ああやはり、この人も文系大学院を出ていたか。
最近、この手の商売感のない頭デッカチな人々がクラッシャーになっている例を多くみる。
今週一度、この辺をまとめてアゴラに原稿を寄せようと思っています。

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