昨日より掲載いただいているSankeiBizには、そんな「ラジコ」を紹介する記事も寄せさせていただきました。


だからやはりラジオの魅力はトークなんですよね。トーク。プロのトークはやはりラジオ局しか制作できない。
もちろん技術的には、今や我々とて自分のインターネットラジオ局を今日からでも立ち上げられます。
でも放送免許をもったラジオ局に免許を取得して開局以来の実績と信頼がある。要は一流アーティストや芸能人、芸人はレガシーメディアとしてのラジオ局だから忙しい中、ギャラも恐らく高くはないはずなのに熱心出演するわけです。
だからラジオ局の制作するコンテンツは面白い。しかもテレビほどメジャーな存在でなかった分、今やガチガチになって面白くないテレビより自由に出演者がしゃべっています。だから面白い。
というわけで、SankeiBizで「ラジコ」を紹介させていただいたこのタイミングで、ラジコで聴くラジオ番組のオススメを紹介させていただこうかなと思い立ちました。ということで、またまた急遽連載を立ち上げさせていただきます。「いい日旅立ち」思い立ったら連載化するのが本「たんさんタワー」の良いところです。
(なんて自由なんだ)

ということで第2回の今回はTBS系の各局で放送されているTBS「問わず語りの神田伯山」。
(写真:TBSラジオHP)
最近真打に昇進し、神田伯山を襲名した人気講談師(あ~漢字変換すると好男子と出る)。襲名前は神田松之丞と名乗っていました。日本一チケットの取りにくい講談師とブランディングしていますが、その世界で人気があることは確かなようですが、私自身は上記「爆笑問題カーボーイ」のトークで知りました。どうも爆笑問題が神田伯山の実力を評価して推したり、仲良くしたりしてるようですね。
この「問わず語りの神田伯山」を聴くと確かに実力のほどが分かります。何せ音楽ナシでの一人語りですからね。確かにラジオではパーソナリティーが一人の番組多いですが音楽もなしとなるとかなり話術がなければ厳しいはず。
いや30分あっという間に毎回聴かせきります。トークの内容は、身近な出来事や楽屋落ちなど大した話じゃないことばかりなんですが、それを面白おかしく聴かせられること自体すごい力ですよね。
あとは毒舌。まあこの毒舌という奴、決まれば最高の笑いになるんですが、なんでもハラスメントの腫れ物を触るような時代です。かつてはキレッキレの毒のある笑いを提供していたビートたけしも完全封印してつまらない。坂上忍や有吉弘行、マツコがちらっと毒舌感ありますが、ハウスバーモントカレー中辛程度でほどよい甘辛さです。まあだからこそその塩梅がテレビで引っ張りだこなわけですが、大人にはつまらない。
爆笑問題とこの伯山のラジオぐらいかな~。キッチリ毒がある毒舌を聴けるのも。
やはり毒舌が毒舌として不快じゃやなく成立するのにはかなり高度な芸が必要です。爆笑問題ならば太田の毒をその場で田中のツッコミが速攻で解毒すること。
この神田伯山の場合は、自虐ネタとのミックスで毒を吐くのでイヤミがない。そこが愛嬌になる。さすが高座で評価されている話芸だと思います。
いやーそれにしても寄席にでも行かなければ聴けない芸達者の本気の話芸をタダでいつでも聴ける時代。
素晴らしすぎます。
ラジコでラジオが面白い 過去記事一覧
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