【第10回 ワ―ママの職場あるある】「仕事があるだけマシと」だけはなりたくない

秋月涼佑のお友達シリーズ。
システムエンジニアXさんの、「なんちゃってSEのゆらゆら日記」ですがSE方に限らず広くオフィスで働く我々に共感する記事が多く好評いただいています。
そこでより広く読んでいただこうということで前回より「ワ―ママのオフィスあるある」に連載名を変更させていただきました。
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(ここでお話するフリーランスとは、システム開発関連で個人事業主として仕事をしていることを指します。)

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リリースを迎える=私のリリース

現在のプロジェクトがシステムリリースを迎える時期となり、私もプロジェクトからリリースされる時期だ。
次のプロジェクトを探す選択肢は幾つか考えられる。

① 現プロジェクト企業内の別プロジェクトにアサインしてもらう
② 自身が契約する会社の別プロジェクトにアサインしてもらう
③ 全く新たな企業かつ契約先のプロジェクトへうつる

そして今回選択したのは、③。
まるで自ら選択したかのようだが、今回は②か③の選択。
しかし参画初期から①は考えたくないとシステムリリースまで様々なことを辛抱してこの時期を迎えた。

営業スタイルの違い

この業界で要員をプロジェクトに参画させる営業をやったことがないので、実体はどうかわからないが、営業担当者と会話すると営業のスタイルが見えてくる。

ⅰ)自社取引先企業案件の募集条件に合う、または営業力で参画させられると判断すれば相手先に参画させたい要員のスキルシートを提示して参画を確定させる
ⅱ)取引先からの募集案件一覧をもとにスキルが当てはまりそうな要員を提案
ⅲ)取引先に現在プロジェクトを希望している要員のリストを渡して指名してもらう
ⅳ)とにかく面談まで設定してくれる。その面談を突破できるかは本人次第。

ざっとこのくらいでしょうか。違いがかなりあります。

この業界をフリーランスで生き残るためには、この中のどのスタイルの営業をしてもらうかでかなり違いが出ると思う。スキル構築のうえで。

よくわかっていない頃は、ⅲ)の営業スタイルをとってもらえるところにお願いしていた。
デメリットは、スキルアップできるプロジェクトではなく、経験しているから使いやすい要員が選択される。つまり新しいことを経験してできることやれることの範囲を広げることが難しい、スキルアップを考慮しないアサインとなりやすい。結果的に使い捨てとなりやすい。

営業をお願いする側も

a) 仕事があるだけでも良いと考える。
プロジェクトに参画できるのであれば、何でも請ける受け身スタイル
b) 提示される案件が、自身が思い描く将来像にプラスとなるか考えて選択、攻めのスタイル

正社員だとa)もb)もなく、配属に従うしかないのかもしれない。
スキルアップを考慮した配属、プロジェクトやポジションを考慮してくれるような上司、先輩または自身の強い想いでやりたい事を勝ち取ってほしい。

余談だが、昨今の児童教育では勝ち負けを意識させないような教育であると感じるが、人生は常に勝負だと考える。「自分が望むこと=勝ち」如何に勝ちを重ねられるか。

女性という性別がマイナスの時代

残念ながら今でも「女性だから」という扱いが完全に無くなったとは感じていない。

acworksさんによる写真ACからの写真

この業界に入ったころのお話。
たしかに運用担当だとシフト勤務で夜勤があるような仕事は体力的にも厳しいと配慮されてはいたと思うが、「女性は周りの男性に甘えて仕事してもらえ」ということを本当に言われた。現在だと完全にセクハラ発言。
ぎりぎり20代ならばそれでもやっていける。でも30代は?40代は?定年って40代だったかしら???
さすがにアラフィフでこの方法が有効な女性って1%もいるのだろうか。
声高に「自分の仕事は自分でやれ!」とは言われなくても契約終了という流れで甘え戦法が有効ではないと気づくには遅すぎるわけだ。

長くはないが正社員で仕事したときに仕事のアサインは「おこぼれ」「とりあえず」「女性だから」と感じるものが多く、将来を考えてくれたアサインではなかった。(と考えている。)

だからこそ自分がやりたい、将来にプラスと考えるプロジェクトに参画していくことに拘ってきた。(そのはず。)
<<おまけ>>
正社員で社内持ち帰り案件を担当していたとき、度々上司に呼ばれた。何かというと打合せ参加者のコーヒーを購入してきて欲しいという依頼だ。自分のコーヒーも購入してよいというお駄賃付き。それを知った同僚が絶句していましたよ。失礼な話だと。

フリーランスになるのならば

“フリーランスになるぞ!!!”と鼻息荒く志高く始めたわけではないのだが、上述のa)タイプのフリーランスは多い。

a) タイプの人が存在することで助かっていることもある。
私のようなb)タイプがやりたがらないポジションを文句言わずに参画してくれる。
需要と供給と言ってしまえばそれまで。

しかしa)を多く抱える営業担当は、b)を認めない。
最近あったことは、私が求めるポジションにつくために資格を取得するなどの努力をしろと営業担当から指摘を受けた。私は資格を持っていても望むポジションには就けないことを知っている。だから資格取得に拘ったことがない。
官公庁の仕事をしたい人は、資格を持っていることが重要だったりするらしいので取得したほうが有利らしい。
私は一般企業のプロジェクトを希望しているので、資格より経験が重視されることを知っている。ここでの営業担当との攻防で精神的ダメージを受け、もう仕事はないかもしれないと後ろ向きになってしまった。ここから脱出するのがなかなか難しかったが、結果として前向きな営業担当に依頼したことで打破できた。
私が望むポジションの仕事にずっと従事してきた人とお話する機会があったが、やはり資格を重視していなかった。経験の中で培ったスキルを評価してくれた。

なぜフリーランスになるのか

せっかく自由な選択権を与えられているのに他人の思惑だけで仕事を紹介され、「仕事があるのは有難い」としがみつくだけの働き方が本当に良いのか。
一人一人違うだろう何かを目指して仕事を勝ち取ってほしい。

過去を振り返ると、やる気、情熱がスキル構築に大きく貢献し、「やりたい!」と望む仕事を得てきた。どうせならば「やらされている」仕事ではなく「やりたい仕事で愉しく過ごしたい」と考えるのは間違っているのだろうか。

絶対に間違いではなく、むしろ正解だ。
スキルも未来も自分が作るものだから。

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