笠りつ子プロ暴言が、告発された理由と背景

先日柏原明日架が2度目の優勝を決め大変盛り上がった、【2019】NOBUTA GROUP マスターズGCレディースの会場となったマスターズゴルフ倶楽部(兵庫県) の浴室で、タオルが設置されていなかったことを発端に会場関係者に「死ね」などと悪態をついたベテラン選手がいたということが問題となっています。

現時点で小林浩美LPGA会長は事実関係を調査中としているようですが、一部スポーツ紙が暴言を吐いたのは笠りつ子選手だということをすでに報じています。

(写真LPGA公式ホームページ)

この発言、事実だとしたら、明らかに度が過ぎる悪態ですし、笠りつ子選手は会場関係者にキチンとお詫びすべきだとは思いますし、反省して欲しいとは思います。というか、騒動になってすでに懲りているとは思いますが。
確かに試合中継を見ていても気の強さをビシビシ感じさせるタイプでしたし、うるさいギャラリーを「黙れ!」と一喝した場面はたまたま私も見ていたので、きっと試合に入れ込むタイプなのだとは思います。
インスタグラムなどを見ても、普段はむしろ優しいお姉さんという感じですし、マネージメントもしっかりしていて一流スポンサーもたくさん応援していますから、きっとそこまで変な人ではないように思います。
笠りつ子オフィシャルサイト
プロゴルファー笠りつ子オフィシャルWebサイト。

確かにゴルフ場のお風呂にタオルが用意してないのを見たことはありませんから。お風呂あがってみたらなかったというような状況だと、大いに焦る気持ちは分かります。岡本綾子氏の告発記事によると試合前のストレッチの場面かもしれませんが。。。ちょっと現在報道されている内容だけでは分かりません。
一方で、大会中タオルが往々持っていかれてしまいないくなるので設置しないことを運営側は選手に周知していたなどとの話もありますので、もう少し詳しい情報が出てこないとこの辺の背景・状況は分かりませんね。
とにかく興味深かったのはこの暴言を見逃さず、告発したのが岡本綾子プロだったことです。
【綾子の視線】大問題!ある選手が関係者に「死ね」 LPGAはもっと選手の教育を/デイリースポーツ online
 「女子ゴルフ・マスターズGCレディース・第3日」(26日、マスターズGC=パー72) 第2ラウンド(R)の残りと第3Rが行われ、渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は通算6アンダーの9位とした。第2Rは残り3ホールを1バーディーで回り、第3Rは4バーディー、3ボギーの71。最終日に8打差逆転でツアー4勝目を狙う。選手...

ちなみに岡本プロも私が知る限り相当迫力のある方です。
最近でこそ解説も空気を読んであまり厳しいことは言いませんが、ちょっと前はテレビ解説で「ヘタクソ」ぐらいのことは言っていたような気がしますが。。。ちょっと記憶が定かではありませんが、会場では選手にそれぐらいの檄を飛ばしていたことは間違いありません。
しかも圧倒的な実績もある方ですから、選手は相当ビビッていたことはあるかなとは思います。
そんな岡本氏がスポーツ紙連載コラムで名指しはしなかったまでも取り上げたことが発端だったわけで、
なぜ本人に注意せず公に告発したのかという点が注目されます。

察するに岡本綾子氏解説などを聞く限り、非常に選手一人一人を細かく見ていますから、ちょっと笠りつ子選手に目をつけていた普段の心象という要素も何らかあるようには思います。ちょっとそういうキツ過ぎる一面があるという。

でも何よりも、大胆な改革に取り組んでいるLPGAの方針を推進する気持ちもあるのではないかと私は思います。
岡本綾子氏は樋口、小林体制の現執行部のメンバーではありあせんが、インタビューなどを読んでも現在のLPGAの方針に賛成しているように見えます。立場は違えど毎週のように現場で一緒なわけですし、離反していてはさすがの岡本氏とて仕事がやりにくいはずです。
現役時代は岡本氏、樋口氏確執説もあり、現場ではバチバチやっていたようですが、近年の対談を見る限り、現役時代の良い思い出ということで二人とも大人です。少なくとも表面的には確執はないのではないでしょうか?
(一方の解釈として、下記テレビ各局は現在LPGA執行部とやり合っているので、LPGA執行部と岡本氏の距離感が解説者に起用される一つの背景になっていたりはするかもしれないですし、岡本氏が「LPGAはもっと教育徹底を」という趣旨の発言もありますので、執行部との距離感ゆえの指摘とシンプルに考えるべきかもしれません。この点はまだ判断しにくいです。)

やはり現LPGA執行部が重視する、マナー。
そしてスポンサー企業に対する気遣い。
特に今回は会場自体が大会スポンサーNOBUTA(パチンコ屋さん経営等)の施設です。


(写真マスターズゴルフ倶楽部公式)
暴言を吐く相手はスポンサーということになります。
確かに、私のようにスポンサーに近い立場で動く人間には当たり前すぎることなのですが、
選手の中には、スポンサーなんたるか。ちょっとした疑問や不信感がスポンサー降板の理由になり得ることに
鈍感、ピンとこない選手がまだまだ少なくなったとはいえいることも事実です。
これだけの暴言ですし、ここは一罰百戒と考える理由は分かります。
この辺の事情は片山晋呉さんのケースと非常に似ているかなと思います。

ただもう一点付け加えるとすると、LPGAはテレビ各局と大会運営権を巡って大きな交渉をしています。
LPGAと主催者・テレビ局がまだ揉めていた!出口が見えない放映権問題の現在 【パーゴルフ プラス|PAR GOLF PLUS 】
LPGAと主催者・テレビ局がまだ揉めていた!出口が見えない放映権問題の現在。スペシャルに関する最新情報はパーゴルフの新メディア〜PAR GOLF PLUS(パーゴルフ プラス)!P1

相手はテレビ局ですから一筋縄の交渉ではもちろんありません。
ちなみに今回の大会。新興大会ということもあるのでしょうが、賞金の大きい大会にもかかわらず極めてテレビ放送が少なかったです。逆に言えば、老舗大会のように何十年にわたるテレビ局仕切りの歴史とは一線を画す大会であると言えるとは思います。
地上波テレビ放送(LPGAホームページより)
【MBS】
10月26日(土) 14:00~14:54 (生放送)
【MBS,TBS,CBC,HBC,RKB,RSK,ITV】
10月27日(日) 15:30~16:54 (VTR)

そうなるとまさにLPGAにとって大事な自分たち仕切りの大会ですから、執行部もピリピリしているでしょうし、万一にもスポンサー暴言を吐くような行為は黙認されないということかと思います。

今までのLPGAの改革は概ね評価できると思います。
ステップアップツアーで若手も随分育ってきましたし、マナーやスポンサー対応も格段に良くなった。
実際にスポンサーが増えて試合も増え、選手みんなにメリットがある状況です。
外国選手の締め出しともとられないような出場資格の変更はちょっと疑問もありますが。
とにかくLPGA全体としては、前に進んでいる。

そんな緊張感の中で考えれば厳しいようですが、今回笠りつ子選手はちょっとお灸をすえられて関係者に謝って、また一回りスケールの大きな選手として活躍して欲しいと思います。

秋月涼佑ゴルフ関連記事

【過去記事一覧】ゴルフ

記事の更新情報をお届けしています。ぜひフォーローください。


facebookはこちらから。

タイトルとURLをコピーしました