
最近は正直大戸屋さん利用することがなかったのでコメントするほどの立場ではないのですが、
実は学生時代は結構お世話になりました。
池袋、高田馬場にチェーン化する前のオリジナルの店があって、まあなんとか学生でも入れる(学生にとってはすごく安いとは感じませんでしたが)定食屋で、ガッツリしたボリューム感、そして何よりうれしかったのが、壺に入った小梅を食べ放題なのですね!たかが小梅なのですが、ガッツリ食べ盛りの学生にとって、ご飯のお供のメンバーは多くて困るということはありませんし、口も変わるしでやはりうれしいものでした。
もし寿司屋に”ガリ”というものがなかったら。もし吉野家に紅ショウガが備えられていなかったら。繁盛ということはなかったはずだと思います。
そういう意味では。チェーン店化以降の大戸屋さんはあまりにも当たり前のメニュー、当たり前のボリューム感、当たり前の味、しかも小梅サービスナシ。ということで、なんの魅力も感じずあまり立ち寄ることもありませんでしたので、この記事にもあまり意外性は感じず。だろうね。という感じです。
女性が一人でも入りやすい店という方向性なのでしょうが、女性を舐めているというか、木目調壁面シートで小ぎれいにするレベルの表面的なモノでは生活者の期待は超えられませんね。
また機会があればしっかり紹介したいのですが、やはり柳井さんの成果の重みを背景に読むと圧倒的な説得力があります。柳井さんの語り口は等身大ではったりがなく、ケレンミ(派手さ)もないのですが、一々納得させられます。
その中に「お客様が欲しいと思っているものを、お客様が想像もしない形で提供する。」という商売の極意に触れている部分があります。
実はこれ広告代理店のサービスでもまったく同じなんです。クライアントはモヤモヤと悩んでいたり、求めているものがあるけれど、それを必ずしも明確になっているわけではない段階で相談されるので、常に「ほらこんなことがあなたの求めていたものでしょう」と提示していかなければなりません。しかもここが肝心なのですが、まったくクライアントの想像を超えるかたちでです。同じことが柳井さんの「経営者になるめのノート」にも書いてあり、あービジネスには普遍的な定理があるのだなと思いました。
さてそんな中で、やるな!と思ったのが、フジオフードシステムさんの「さち福や」さん。
たまたまお昼に入ったのですが、そう明太子食べ放題サービスがあるのです。
もちろん切子と呼ばれる、贈答品にならない崩れたり、端っこの部分です。
定食メインですが、雑穀米を選べて、しかも味噌汁、ご飯お替りOK。
店内も木目調でキレイですよ。まあでもこの辺は木目調壁面シートや間接照明で実際はローコスト、手軽なものです。でも快適なのはありがたい。
明太子食べ放題ランチと言えば、”やまや”さんの専売特許と思っていましたが、なかなかし烈ですね。
確かに明太子、高菜食べ放題をビジネスモデル特許申請はできそうにありません。
事業者の方々にはご苦労の多いことと思いますが、この競争が生活者にメリットを生むことは事実。
がんばって欲しいと思います。
ひとつ大戸屋さんに提案するとすれば、かつての小梅サービスを再開すると良いと思いますね。
大戸屋ブランドレガシーからの施策はきっと、大戸屋ブランドを再び輝かせる一助になることと思いますよ。
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