コロナ安心料で治水対策も放棄確定。日本の終わり方を考える。

例年以上に長く鬱陶しい梅雨の雨空と同じで気分がさえませんね。
おかげさまで、仕事も生活もそれなりに充実してはいるのですが、日本の将来を考えるとどうしても暗い気分になります。

昨晩ジョギングしながら、ラジコで「辛坊治郎ズームそこまで言うか」を聴いていると、元江戸川区治水部長土屋信行さんが出演されていました。
辛坊治郎 ズーム そこまで言うか! | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。番組ハッシュタグは「#辛坊治郎ズーム」です!...

ショッキングだったのは、日本の堤防の整備率は70%に至っていないとのことで、今後想定される豪雨に対して浸水が想定される地域の住民は、ほぼ逃げることしか対策がないのが現実だという実態です。むしろ近年は財政状況からも遅々として進まなくなってきているそうです。

(写真:AC)

日本は、電柱の地中化も進んでいませんし、今後は少子高齢化社会の中でインフラ維持のための負担も大きいですし、まだまだお金がかかることは明らかですが、今回のコロナではコロナ対策が最優先され政府も自治体も大枚をバラまいてしまいました。
今後の少子高齢化社会を考えれば、もはや堤防や電線地中化にさく公費はほとんど残らないでしょう。
つまり、莫大なコロナの安心料はいくらでも出費するが、将来高齢な親世代や、我々の子孫が洪水で死んでも仕方がないという選択をしたとも言えます。

相かわらず、目先のコロナ恐怖への対応を最優先しているわけですが、何度も指摘しているように実際のコロナでの日本での死者や重傷者は一貫して極めて少ないのが実態であって、少なくとも日本においては治水対策の方がよっぽど長期的に死者を減らせるに違いありません。
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公共セクターも余力がなくなり、企業セクターもつぶれたり、借金を背負う。
振り返ってみてください、バブル崩壊後なぜ日本が失われた30年になってしまったかと言えば、企業のバランスシートの負債が膨らみ、そこが足かせのまま投資したいときに投資もできなかったからです。要は借金の怖さは、長期間にわたって企業、ひいては国家の活力を奪うことです。

もはや、日本人は日本人にとってのコロナの危険度を科学的にファクトに基づいて評価する冷静さも持ち合わせていないようですし、将来に備えて今の出費をコントロールする当たり前の経済観念も持っていないようです。

梅雨明けまではもうしばらくでしょうが、日本の将来の停滞は数十年でさえきかないだろうなと憂鬱はなかなか晴れそうにありません。

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