スマホオンリー。レジャーをまったくしなくなった日本人

レジャー白書という、日本生産性本部という公益財団法人が毎年出している白書があります。


世の中のトレンド変化にも長期、短期のものがありますが、日本人のレジャー離れは間違いなく長期的な傾向で、あらためて数字を見ると驚くほどです。

直近2018年版の「レジャー白書」を見ると、ほとんどのレジャー(余暇活動)で参加率が下がっていることに驚きます。すべて2011年から2017年への数値ですが、主なもので下記です。

主なレジャー(余暇活動)への参加率(%)
レジャー2011年2017年
外食(日常的なものは除く)52.539.7
カラオケ38.229.1
園芸・庭いじり33.023.3
ジョギング・マラソン25.320.0
ボウリング16.58.9
パチンコ12.39.0
サイクリング11.87.3
麻雀9.45.0
釣り9.16.4
ゴルフ7.86.7
スキー6.24.0
囲碁3.71.9
陶芸2.91.8

逆にわずかといえど増えているものでいうと、下記4カテゴリーだけです。

レジャー2011年2017年
卓球8.28.3
演芸鑑賞(テレビ除く)4.44.8
アイススケート1.71.8
競輪1.21.3

あらためて数字で見ると結構ビックリしませんか。「私をスキーに連れていって」と今映画を作ってもまったく受けないことは間違いありませんね。

要は、スマホに時間とお金が流れているという分析になりますが、実際の日常生活から見た長期のデフレの一側面と言えるかもしれません。要は、外でお金を使ってウロウロするよりもみんな家に帰るか、せいぜいカフェで過ごして、食事も家でとり、家飲みだ。というわけです。カフェや家で何をしているかといえば、もちろんスマホオンリーです。

もちろんこれだけ生活者の動向が変化していれば、レジャー産業自体の景気が良いわけがありませんので、投資もあまりできずさらにレジャーから人の足が遠のくという循環も生まれることでしょう。

毎年毎年、ジワジワ当たり前のように進行している変化ですので、あらためて気が付きにくいことですが、数字を見れば大激震級の変化です。
それは、繁華街もすたれていくわけです。

この長期トレンドに少子高齢化が加わると、日本の街や行楽地は本当に静かになりそうです。
バブル期を含めてレジャー全盛時代の空気を知る私としては、世の中ここまで変わるものかとさすがにビックりしています。

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