【アゴラ掲載】吉本騒動の一側面:「正しさ」の毒に汚染される、我々のほどよい生態系

本日アゴラに下記記事掲載いただきました。

コンプライアンスというのは、世の中をより良くするために法規範を徹底しよう。という、まさに「良き動機」で推進されてきたものです。
でも今回の吉本騒動を見ていると、まさにグダグダの本末転倒劇。
何も「正義」など実現していません。

処分の撤回?撤回を撤回?
カタギばかりが追い込まれて、意図をもってはめようとしている輩はお咎めなし?

もちろん吉本興業の暴力団とズブズブだった歴史を振り返れば、断ち切るために
『泣いて馬謖を斬る』という判断もやむを得なかったかもしれませんが、
大物所属タレントが文句を言うと撤回。
それぐらいならば、最初から宮迫さんがやらかしたような人間の『しょうもなさ』を笑いに浄化することでメシを食べてきたのが『お笑い』なのですから、一貫して守る方法もあったはず。

一番悲しいのは、他に行き場にない異能でありながらちょっと普通の勤め人は無理な人々の
吉本興業という拠り所としての機能が大きく損なわれそうなことです。
笑うのは仕事が増える弁護士だけでしょう。

これがコンプライアンス教の実態なのです。
「正しさ」という概念は、思考停止を生みます。とにかく「正しい」ことだから徹底するとなりやすい。
中世の魔女裁判がまさにそうです。
でも、今「正しい」とされているコンプライアンスで「正義」は実現しません。
方法論の拙さもあるでしょうし、もっと日本人にあったやり方があるはずと思えてなりません。

そんな思いを記事にしました。

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