【SankeiBiz掲載】「ファミマよ、お前もか」 新プライベートブランド「ファミマル」推進の既視感

世の中変化の激しい時代ですが、やはり少なくとも我々日本人の日常生活にとってコンビニエンスストアの隆盛はなんだかんだと一番影響が大きい事象の一つでないでしょうか。

日本におけるコンビニエンスストア1号店である「セブンイレブン」豊洲店(東京都江東区)が1974年オープンですからもう少しで50年です。50年ですか、短いような長いような。

アメリカ生まれの「セブンイレブン」を、ディズニーランドと同じ現象ではありますが、日本人らしいきめ細やかさで本国より良くしてしまうという。ついに7&iグループは本家米セブンイレブンを傘下にしてしまったわけですからスゴイものです。
こんなところはガラパゴス日本の強い部分ですよね。

とにかく広義の都市生活者が9割を超えるという日本人の程よくコンパクトな生活圏感覚は様々日本人のライフスタイルを定義する最大の外部環境になっていると常日頃から考えているのですが、コンビニエンスストアがここまで受け入れらた背景などまさにそれです。

それにしても、日本人は良くも悪くも「縮み」志向などとかつて分析されましたが、まさにコンビニの箱庭的空間にすべてを詰め込むセンスは日本人的な感性を発揮しやすかったように思います。

そんな素晴らしい成功事例のコンビニでありますが、ちょっと最近のなんでもかんでもプライベートブランド戦略はどうなんだろうとちょっと疑問に思っています。確かに先行事例のセブンイレブンのPB特に総菜などは生活者インサイトの発掘レベルが高く、恐らくバイヤーや開発者が生活者に近い場所=お店の温度感をしっかりフィードバックしている分痒い所に手が届く開発に拍手なのですが、やはり過ぎたるは及ばばざるが如し、特にローソン、ファミマは何というか温度感を感じないPB開発にげんなりしています。

一言で言えば、パッケージ手抜きし過ぎです。PBですからよりリーズナブルに、合理的にというコンセプトは分かるのですが、色数も少なく、お手軽なデザインを追求したパッケージの嵐には本当にさめざめした気分になります。恐らく無印良品やユニクロなどを意識する部分も少なからずなのでしょうけれど、彼らのデザインコンシャスな方向性、実力とは似て非なるものでしかありません。

最近では、雑誌も立ち読み防止のテープが貼られ、これは致し方ない部分もありますが、おでんなども置いてない店が増え、なんか無機質な方向に向かっていってしまってますよね。

そう言えば、ローソンもファミマも寒色系のVIというのもうすら寒い感じを増強しています。

そんなちょっと厳しいようですが、思うところで記事を書かせていただきましたのでご一読いただけますれば幸いです。

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