【SankeiBiz掲載】新型日産フェアレディZ あえての“オールドスクール”に込める真価とは

やはりプロダクト界の王様は自動車をおいて他にないと常々思っています。
何より「走る」「移動する」を実現するという機能は記事にも書きましたが、今や当たり前のようでありがたみも感じられてない節がありますが、スゴイことで自動車が製品として成立する上での核心です。
やはり支持され、大きな市場を形成している製品には、人間が本能レベルで持っている渇望に答える要素があります。ネットやかつてのビデオ、DVDなど映像機器の爆発的普及にエロが楽屋裏とは言え貢献したことは歴史的事実です。
ルイヴィトンやエルメス、ロレックスなど世界的なトップブランドがしばしば「旅」をテーマとして訴求するのも人間が自由に移動し新しい場所、空気、出会い、体験を本質的に求める動物。移動こそが人間を人間たらしめていることを洞察しているからに他なりません。「移動」するというコンセプトは「深い」のです。

ではあるのですが、自動車というプロダクトの多義性が逆に、そんな本質を曖昧にしている部分があります。
例えば、近年は独立した「人が過ごす空間」としての価値に生活者の意識が集まっているかもしれません。
確かホンダプレリュードが謳っていた「最高のプライベート空間」というコピーなんて自動車魅力の大きな側面をうまくアピールしていたなあと感心しています。
そして最近では、家族全員でゆったり過ごせるファミリーバンとしての機能に価値観を見出す人が多いのかもしれません。

まして、進化したインフォティメント=情報提供機能や何よりオーディオは大進化していて、それぞれの車種に最適化した音場設計、そしてスマホとのブルートゥース接続でハイレゾストリーミング音源も手軽に再生できるわけですから、これがどれほど素晴らしいことであるかはいくらページ数があっても書き尽くせるものではありません。
ハイレゾがなぜスゴイのか、魯山人(ろさんじん)に教わった
最近、北大路魯山人(きたおうじろさんじん)の本を読み返しています。 北大路魯山人って何者なんですかね。Wikiによれば「北大路 魯山人は、日本の芸術家。本名は北大路 房次郎。 晩年まで、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家...

実際に、最近は高級車を中心に1000W超えの、ハイパフォーマンスオーディオをオプション設定しているクルマが増えて、自動車の世界をさらに楽しくしてくれています。

そんなこんなで語り尽くせね自動車の魅力。特にCASEの時代、電動化、自動化などで自動車自体の存在が大きく変化する時代だからこそ、その核心に何があるか今一度見つめ直す意味で、今回の日産フェアレディZに注目してみました。

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