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それにしても、ホテルが好きです。
特に、今回紹介させていただいたような私鉄系資本のグランドホテルが大好きです。
例えば各地の旧プリンス系ホテル。先日箱根で久しぶりに箱根プリンスホテルに立ち寄りましたが、村野藤吾設計のモダンながらも温もりのある建物は見事という他なく感動を新たにしました。
福岡では西鉄グランドホテル、大阪や宝塚の阪急系ホテル、名鉄系ホテルも東京でも白金の都ホテルなど楽しめます。
何より好きなホテルは、これまた村野藤吾設計の京都のウエスティン都ホテルです。
京都を一望できる東山の地の利とスケール感で、本当に贅沢な空間性を堪能できるのです。
やはり日本は成熟化、高齢化して色々と素朴な感情や夢見る気分を失ってしまったように思っています。
一つは、科学主義。SF的な世界観と言うのでしょうか。昭和の日本はSF的なワクワク感に満たされていたように思うのですが、今の我々は妙に現実的でせせこましい感覚に支配されてしまっているように感じます。
イーロンマスクやスティーブジョブスのような良い意味大人子どもな人を見ていると、アメリカの方か若さがあるように思います。
もう一つが、素朴に豊かな空間や生活への憧れ。もちろんどんな時代も人間は豊かさを求める生き物であるとは思いますが、やはり高度成長期のグランドホテルを見ると、その時代の日本人の熱き豊かさへの憧れと情熱を感じぜずにはおれません。
でもそんな昭和に建てられたグランドホテルも、どんどん建て直しの時期を迎えています。もちろん躯体自体はまだまだ100年以上持つのでしょうが、どうしても新築志向、普請文化の日本では古くなる=建て替えとなってしまいます。
中には、ホテル自体が消滅してしまうケースも多々ありそうです。

中には、ホテル自体が消滅してしまうケースも多々ありそうです。

ホテルグランドパレス営業休止。廃業余儀なきホテルは、ホテル付レジデンスとして再開発すべし
緊急事態宣言解除もまだまだ見通せないこともさることながら、1年にわたってコロナの影響を受けたマインドセットは、疾病自体以上に我々の生活習慣に影響を与えそうです。 特に、欧米では日本やアジア圏とは比較にならない死者数ですから、心理的後遺症も...
そんな素晴らしい私鉄系グランドホテルでの、ちょっと意外なコラボ企画。
そんな時代背景もふまえまして書きましたので、ご一読いただけますと大変うれしいです。
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