【SankeiBiz掲載】講談社の“本気” 新ロゴをニューヨークで開発した理由とは

筆者は広告代理店出身ですが、そんな人間の実感として日本のメディア企業いわゆるマスコミ企業は今までサンクチュアリつまり”聖域”のような存在だったと思います。

なんだかんだ言って、日本の企業社会って厳しいですよね。世間的に名の通っている大企業も、強烈な同調圧力と”無理”偏に”なんとか”という精神論と根性主義がまかり通っていてなかなか人生を託そうという気になれません。というかわがままな筆者は少なくともなれませんでした。

そんな中で、マスコミ系企業だけは、やはりジャーナリズムやコンテンツを扱う属性からもほとんど唯一自由闊達で、ある程度個人の裁量を企業社会にいながらも維持できる希少な存在だったと思います。

しかも肝心なのは、それなりに儲かっていた、ということですかね。
やはりショボくれていては、どんなに自由闊達だろうがなんだろうが魅力はありません。

ただし、そんな日本人にとっては当たり前の、メディア企業は大手で当たり前、という時代も多分風前の灯かもしれません。ネットですべてのコンテンツを供給できる時代、正直日本資本のメディア企業にアドバンテージはありません。逆に日本語の世界でしか活動できない分、1億人の日本語人口に対して10億人の英語圏を相手にするグローバルなメディア企業は日本のメディア企業をはるかに凌駕する規模で攻めてくるはずです。

というか、筆者も例えば面白いコンテンツを観たくて自然に振る舞っていたら、例えば動画コンテンツで言えば、ほとんどYoutubeかNetflix、たまにAmazonPrimeという状態になってしまいました。もともとほとんど見ない地上波もちろんですが、BSさえ見なくなってしまいました。
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では日本のマスコミ総崩れが良いことかと言えばもちろん良い訳はないのですが、やはりプラットフォームを押さえない限りは厳しい訳です。そういう意味ではGoogleやAmazonを規制している中国の方がまだワンチャン、自国のアイデンティを維持できるかもしれません。

そんな中で、講談社が世界に討ってでるのは素晴らしい判断だと思います。
もちろん英語の問題もあり、いばらの道に違いないでしょうけれど、少なくとも日本にこもっていては縮小均衡に道しかありません。もちろん日本のローカルコンテンツサプライヤーとして細々と生きていく道もあるでしょうけれど、それではあまりにもショボい。
みんな、大手マスコミの存在感と信頼感が大好きだったんだと言うことで、なぜか座して死を待とうとしている日本のマスコミ業界で珍しく世界市場に討って出る気概を見せてくれた”講談社”の記事を書きましたので、ぜひご一読ください。

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