パナソニック4000万円リストラは最高の「ノレン分け」

パナソニックが大リストラということで記事になっています。
ヤフートピックスにも転載されていてかなり読まれているようなので、世の中の注目も高いようですね。

 パナソニックが、バブル世代をメインターゲットにした大規模リストラに着手することがダイヤモンド編集部の調べで分かった。早期退職プログラムの一つである「割増退職金」の上限が4000万円に設定されるなど大盤振る舞いをする。
(中略)
10月に、パナソニックは持ち株会社体制への移行を踏まえた組織再編を実施する。6月末に社長に就任する楠見雄規氏率いる新体制が本格始動するのだ。その直前のタイミングで、パナソニックが大規模リストラに着手することが分かった。
パナソニック「割増退職金4000万円」の壮絶リストラ、年齢別加算金リスト判明【スクープ完全版】
人員整理をタブー視してきたパナソニックが、バブル入社組を標的にした本気のリストラに着手する。早期退職プログラムの一つである「割増退職金」の上限は4000万円と大盤振る舞いだ。それほどまでに、成果の乏しいロートル社員の滞留が戦力人材の活躍を阻む状況を、社内では看過できないと問題視されていた。本稿では、50歳を標的にした年...

記事のタイトルも『パナソニック「割増退職金4000万円」の壮絶リストラ、年齢別加算金リスト判明』と「壮絶」という強烈な言葉が使われています。

(写真:Wikipedia)

まあこれって本当に「壮絶」なんですかね。
確かに、7割の対象者の方にとっては壮絶かな。もしかしたら8割。というのが独立する志の人はとっくに独立しているだろうし。松下OBの方って宣伝部OBで漫画家の弘兼憲史氏など各界いらっしゃいますものね。

筆者もパナソニックほどではないですけど日本企業の大組織にいましたから分かります。日本の会社ってみんなで働いて経済活動をする単位であると同時に生活共同体的な意味合いも大きいですから、リストラ=クビ=この世の終わりと感じる向きが多いです。
心理的背景としては、大企業サラリーマンの立場自体が身分的な意味合いがあって、会社を辞めることが脱藩放逐、まさに坂本龍馬レベルの尋常じゃないレベルの勇気が必要だという感じです。

でも、早々にそんな恵まれた会社組織から脱藩した筆者などからすれば、これ以上の好機はないはずでよ。
何よりサラリーマン人生最大のリスクは、定年があることです。仮にその定年が65歳まで延びたとしても人生100年時代定年後もバリバリ何か活動したいという人にとっては、早すぎるはず。まして60歳なんて考えられません。
しかも、そんな高齢化した大企業には大体役職定年制度もあるでしょうし、実質的にもある年齢以上は段々と一線から管理業務的なサポートにまわる人も多いのではないでしょうか。広告代理店もそれぐらいの年齢になれば管理部長、子会社の社長、役員という感じで管理業務主体になっていくイメージです。
まあ、それなりのお給料で結構なご身分と言えばそれまでですが、やはり一生青春を目指す人は、そんなかたちで勤め上げてしまっては、そこから自分の事業を立ち上げることはさすがに難しいのではないかなと思います。
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50歳ならばまだ間に合う。しかも資本金4000万円。
もちろん人のタイプは様々で、少なくとも8割の人は独立しても何がやりたいか、何をやって良いか分からないになるのでしょうし、そんな方にとって退職は死刑宣告。絶対しがみつくのでしょうが。
何か、やりたい残り2割の人には最高のノレン分けではないでしょうか。
もちろんパナソニックブランド置いていくわけですから、育ててもらって起業資金を出してもらえるという意味だけにおいてのノレン分けですが、経験上は元パナソニックという信用はありがたく有効ですので、あえてノレン分けという言葉を使ってもあながち的外れではないように思います。
ノレン分けだとしたらば奉公人にとって憧れ以外の何ものでもありません。
  
筆者自身も、独立に相当な勇気が必要でしたが、今は最適な選択をしたと最高に前向きな手応えと大きな夢を持てている状況です。
ぜひパナソニックの2割の方にも、年を取り過ぎる前に自分で何らかを立ち上げるメリットも意識していただいて、自分も家族も仲間も日本も元気になる独立を考えられてはいかがかなと思います。
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