レイバンのタバタナキット、リディア・コの直ドラ。見所満載だったANAインスピレーション

今シーズンも本格的なゴルフシーズンが始まり、ラウンドもさることながら国内、海外ツアーから目が離せません。

先週は、国内「ヤマハレディース葛城」、USLPGA「ANAインスピレーション」ということでまあ忙しかったですが、存分に楽しませていただきました。

「ヤマハレディース」もテレ朝系中継ということで、CSチャンネルの”スカイA”で「とことん一番ホール」も見られますし、何より「AbemaTV」でネット中継していましたので出先でもチラチラ見ることができて最高でした。今まで、メジャー大会さえも超アマチュア感満載の解説陣で大不評だった(恐らくまったくゴルフを知らない、やらない制作陣で制作していたと思われるバラエティーノリ)で大不評でしたが、ようやく気付いたようでタケ小山氏をラウンドリポーターに迎えていてバージョンアップしていて良かったです。
それにしてもタケ小山氏、きっちり爪痕を残していてさすがでしたね。予定調和的でないアメリカンDJスタイルでありながらプロらしい専門的視点での鋭い解説が、試合を盛り上げていました。
【第6回 ラジコでラジオが面白い】「タケ小山のGreen Jacket」ゴルフ場への車中を盛り上げる痛快トーク
昔、木梨憲武さんがどこかに小旅行する番組の成り行きの中で「あー今から24時間楽しいことしかない。」と叫んでいました。 分かりますよねぇ、こんな瞬間。例えば、金曜日の夜、気の合う仲間と今から飲み会。そして明日はゴルフ。しかもゴルフの後もまた...

それぞれ見所が多かったのですが、日米の違いは鮮明でした。そもそも「ヤマハレディース葛城」(静岡県)の会場が名匠井上誠一設計の「葛城ゴルフ倶楽部」はこれぞ和風庭園という柔らかで雅な雰囲気満載。

(写真:葛城ゴルフ倶楽部ホームページより)

一方のANAインスピレーションは,デスモンド・ミュアヘッド設計「ダイナ・ショアトーナメントコースミッションヒルズカントリークラブ」。いかにもカリフォルニアの砂漠地帯に開発したフラットで乾燥したアメリカンスタイルのコースです。やはりどうしても柔と剛の違い、日本のコースの美点ではありますがラフの芝までが優し気な印象と、あくまで荒々しさを残したアメリカンコースの違いは鮮明でした。

ClayHaynerPhoto

(写真:ミッションヒルズホームページより)

あとは何より出場選手ですよね。優勝したタバタナキットはタイ、猛追及ばず2位のリディア・コーは韓国系ニュージーランド人。他にも韓国勢、白人も北欧から現地米国勢、ヒスパニックととにかくダイバーシティ感が半端ないです。正直そんな中に日本人の存在感はほとんどなく、私は今回主にネットアプリの”GOLFTV“の現地解説で観戦していましたが、まったくフィーチャーされませんね。もちろん成績が悪かったこともありますが、素直に関心をもたれていません。
現地が好きなのは、何と言ってもレキシ―・トンプソン、そしてミッシェル・ウイーだということは良く分かります。

やはり日本の女子ツアーも頑張ってはいますが、先週のように韓国勢に元気がなく、主要選手がアメリカに行ってしまうと、リーダーボードが日本人の若手だけで、正直ショボい。内輪受けのローカルツアー感は否めませんね。まあ今の日本の国力縮図でしょうけれど、とにかくLPGAも外国人選手にいかに参戦してもらうか考えていかないと、没落していかざるを得ないように心配しています。
プロテストがギルドの入り口になる時、日本女子ゴルフ隆盛の終わりが始まる。
昨日女子ゴルフLPGAのプロテスト最終日が行われ、21人の新人プロが誕生しました。 <写真LPGAホームページ> 本サイトでも激推ししてるセキユウティンも見事合格し、今後はテレビで見られる機会増えると思うとうれしいです...

メジャー大会ということもありますが、今年の「ANAインスピレーション」現地解説が何度も歴史的最終日と何度も絶叫する好ゲーム。首位のタイの21歳パティ・タバタナキットの初日から首位を守り切る堂々たるプレーがとにかく素晴らしかった。現地解説では「オートマチック・クローザー」つまり一度首位になると絶対首位を譲らないタイガー・ウッズに何度も例えていましたが、まったく痺れを感じさせない大物感はとても21歳と思えません。

(写真:USLPGAホームページより)

何よりグッときたのは、ずーとレイバンスタイルの真黒なティアドロップのサングラスをしてプレーをしていたことです。スポーツタイプという感じでのデザインではないですし、あれだけ黒いとさすがのカリフォルニアと言えど視界が暗いのではと余計な心配をしつつ、まあなんかカッコ良い。忖度濃度0%の爽快感。日本で若い選手があんなサングラスをしていたら絶対とやかく言われそうです。やはり世界は広いですね。

21歳のパティ・タバタナキット(タイ)がツアー初勝利をメジャータイトルで飾った。ボギーなしの1イーグル2バーディ「68」で回り、通算18アンダー。初日から首位を守り切る完全優勝となった。

とにかく試合を盛り上げてくれたのは、リディア・コ。この大会を含む歴代メジャー勝者ですし、世界ランキング1位の時代も長かった。そんな実力者が気迫の猛追。コースレコードの62ですからね。
衝撃は確か#11のセカンドをドライバー、いわゆる直ドラで2オンをねらいにいったシーンです。
その時点で確か5打差以上あったと思いますが、追撃の確固たる意志を感じました。

(写真:USLPGAホームページより)

久しぶりに海外のゴルフ場でラウンドしたくなりましたね。コロナでANAも大変ですが、海外メジャー大会の提供はまさにナイストライ。そんな心意気も応援したくなりました。コロナ明けの海外渡航にはANAを使わせていただきます。

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