3月30日シレっと「未来の東京戦略」が発表になりました。

ほとんど報道もされていないように思いますが、400ページに渡る超力作です。
よく広告代理店が持ち込む企画書が分厚過ぎるとクライアントに言われるものですが、実際に薄い企画書でプレゼンするとあからさまに不満顔をされます。現代ビジネス界の大艦巨砲主義でしょうか。
それにしても、そんな広告代理店の企画書を軽く凌駕する400ページ。
楽しみにざっと目を通しましたが、とにかくテンコ盛り。ありとあらゆる論点が包含されている印象です。
出た、渋沢栄一、後藤新平!
デジタル周辺やSDGs周辺のトレンドワードはとにかくほとんど”ぶっこん”できてます。
正直いいような悪いような。という印象ですね。
コロナもあって後ろ向きな世相ですが、やはり未来志向の提案には大いに期待したい気持ちから言えば、「いいやんイイやん。良いことは全部盛り込めば」という感じで、労作に文句を言う筋合いはありません。
巨大な都政を進める上で、とにかくあらゆる論点で方向性を示しておくことが必要だということも理解ですし、施策面でも地域面でもカバーしない領域があってはいけない行政の特性も理解です。
が、とは言え。「宝箱や~!」と手放しで喜ぶにはあまりにもリアリティが薄い。
そもそも、小池都知事がコロナ最初期に都が長年にわたって貯めてきた1兆円の貯えを一気にバラまいてしまったこともあり、財政的な裏付けが感じられない。

子供の頃から、この醜さになぜか耐えられなかった筆者ですが、よもや死ぬまで電線が地中化されないとは思ってもみませんでした。もはや無線給電技術が完成する方が先かもしれないと諦めています。

そんな怪しいネタひとつみても、逆にぶち上げるだけでどこまで本気で実現させる気があるんだろうか。気があっても、財政的、人員的裏付けはあるんだろうか。と疑わしさは尽きませんね。
ここまで「総花的」な内容でなく、絶対に実現させるポイントに絞り込んでくれた方がメッセージ性や信ぴょう性があったように思いますが。とにかく、ぶち上げないよりははるかにましなのでしょうか。
ちょっとモヤモヤしますが、気を取り直してとにかくぶち上げないよりは絶対良いとしましょう。きっと「宝箱や~!」とみんなが喜ぶ未来を期待したいと思います。もちろん協力できる何かがあれば私も喜んで何かお手伝いしていきたいと思っています。
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