「かつ吉」はいいぞ。

東京の方は知っている方も多いと思うのですが、とんかつの名店「かつ吉」さん。

民芸調というのでしょうか、重厚な味のある木の古材をふんだんに使った高級感のある内装。

落ち着いた照明、棟方志功さんの版画や江戸時代の古地図が飾ってあったりで、ちょっと旅行に出たような感覚を持たせてくれるお店づくりが素敵です。

そんな大きな古材でテーブルがきっちりブースで区切られていて、座ってしまえばちょっとした個室感覚で過ごせるのもさらにウレシイところだったりもします。

お値段はランチでも2000円前後のメニューが多く、プチ贅沢感なのですが、それ以上の大満足を味わせてくれます。

まず、”突き出し”が無茶苦茶美味しい。

注文を受けてから調理するこだわりなのでしょうね、とんかつ自体は出てくるまで結構時間がかかります。10分ではききません。
20分ほどでしょうか。その時間が、この他であまり食べたことがないお味のモヤシの酢漬けというのでしょうかね。酢漬けと言っても酸っぱすぎたり、お漬物によくある強すぎるお味ではないので、ご飯やとんかつがくる前の時間をパクパクこの”突き出し”だけ食べて美味しく過ごせてしまいます。

早速おかわりをしてもらってしまいました。

しかも、いくらでも食べて良いスタイルですので、私のようにこれが大好きな人間にウレシイことこの上ありません。

『サイドのウマい店は、メインもウマい』by寺門ジモン

まさに、「かつ吉」はそんなお店です。

それにしても脇役の大事さに気づくお店と、そうでないお店の哀しいほどの差には愕然とします。
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ともあれ、きたきたとんかつ。

意外と名店が多いのが”とんかつ”カテゴリーだったりしますけれど、このかつ吉さんも素晴らしいお味。
かみしめばほとばしる肉のうまみ。柔らかいのにしっかり歯ごたえがあります。

衣は、ちょっとフライ感があり軽すぎない塩梅の良さ。香りが良いですね明らかに。
もしかしたら、とんかつの良さは香りに表現されるのかもしれん。。などと思わずうなってしまいます。

もちろんご飯、赤だし、キャベツすべてのレベルが高い。
とんかつのウマい店でご飯やお椀がまずかったためしはありません。この法則がなぜうまれるのかもなぞですが、他の料理屋さんと比べてウマいとんかつ屋のご飯が各段に美味い理由。これはちょっと継続研究課題とさせていただきますが、ただそう感じるだけではないように思います。

とにかくいつも大満足過ぎるほど満足させてくれる「かつ吉」さんなのですが、どのお店も基本人気で特に渋谷のお店などランチタイムは大行列だったりします。
水道橋本店、新丸ビル、日比谷国際ビル、日本橋高島屋、渋谷。
この中では、日比谷シティの日比谷国際ビルが少し穴場なのかなと思います。特に筆者が行ったときはリモートワークでこの界隈出社している人が少ないのもあるでしょう、並ばずに入店できました。

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