『人形は顔が命』というキャッチコピーでテレビCMをしていたのは、どこの人形屋さんだったでしょうか。
いまどき、雛人形や節句の本格的な和人形に大枚をはたく人は多いわけもなく、とんとそんなCMも見かけなくなりました。
考えてみれば、なかなかどストレートな表現の面白みがありました。
なんでそんなことを考えてしまったかと言えば、Audiの100%EVスポーツセダンAudi e tron GTのスタイリング無茶苦茶カッコ良いなと思ったからでした。

Dynamic photo,
Colour: Daytona grey
先日、ポルシェタイカンには試乗し記事も書かせていただきましたが、とにかく今までの内燃機関登載のクルマたちがポルシェ911やパナメーラを含めて軒並み古臭く感じられるほど新鮮な完成度に惚れ惚れしてしまいました。

自然Audi e tron GTは気になります。
正直Audiブランド、なんだか中途半端に感じてしまいあまり好きではないのですが、このクルマのデザインは久々にデザイン惚れする仕上がりに感じます。
SUV以外の100%EV自動車って、エンジンを搭載していないことを良いことに、顔がない。
普通のフロントエンジン車であればエンジンを冷却するために必然的に登載されているラジエーターグリルがない。
がゆえに、テスラもポルシェタイカンも鉄仮面のような、のっぺり顔。
エンジンが無い分ボンネットが低くてカッコ良いはずなんだけど、正直ウーパールーパーのような水生生物感があってなじめません。
特にテスラのデザインはいつもヒドイと思っていて、テスラ支持者はコンセプチュアルな魅力に共感してすごくファナティック=熱いわけですが、テスラユーザーで美意識、審美眼が高い人に出会うことはあるのでしょうか?どちらかと言えば、理屈先行型の方のようにうがった目で見てしまいます。
まあポルシェタイカンも似たり寄ったりで、テスラよりはるかにましだとは思いますが、カッコ良いですかね?正直。
その点、Audi e tron GTは文句なくカッコ良い。

Audi e-tron GT quattro, Static photo, Colour: Kemora grey metallic
Audi RS e-tron GT, Static photo, Colour: Daytona grey
ゲンロクという自動車雑書のインタビュで、デザイナーの方が「自動車には顔が必要だ。」と言っていましたが、まさに。
でも、Audi e tron GT顔はあるけれど、ボンネットもそれに連なるショルダーラインもEVならでは低く低重心で、十分新鮮さも感じさせてくれます。
これは良いのでは?
ということで興味津々です。

Interior
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