欲しいようで欲しくないものになってしまった、ゴルフ会員権

ゴルフ会員権、良いですよね。私もゴルフ好きの端くれとして、まだまだ憧れのゴルフ場メンバーシップが頭の中にあります。

特に、最近ゴルフ場の予約は好調、しかも若手にも人気やや復活中ということで良かったと思います。
渋野とか原とか若手女子プロの活躍で、女子の姿もチラホラ増えたように思いますね。
ゴルフが盛り上がる、特に今後末永くプレーをする若い世代は大歓迎ですよね。多少プレーが遅くてもみんな暖かい目で見守っています。

さて、そんな中ちょっと面白いニュースが。

ということで、ゴルフ会員権ってもう十分安いですよね。かつて何千万円だった会員権が十分の一以下なんてゴロゴロしています。数十万円だって十分良いコースの会員権が手に入ります。
そういう意味では、プレーを考えるとお得な会員権ってもはやたくさんあって選り取り見取りです。
でもプレーのことだけを考えると、今や「一人予約」をはじめとする便利な予約サイトがありますので、ひと昔前ならばフラりと一人で行ってメンバー同士プレーするというならではのメリットも絶対的なものではありません。むしろサイト経由の「一人予約」の方が、色々なコースを天候や気分で選び放題で慣れてしまうと、どんどん会員権の必要を感じなくなります。
一人予約ゴルフ
全てのゴルファーにとって"一人予約"という発明は本当に偉大と言うほかないもので、福音をもたらすものと感じています。もちろん今まででも、ゴルフ会員権を買ってメンバーになれば一人で行ってもメンバー同士の組み合わせでゴルフを楽しむことはで...

もちろん公式競技などメンバーならでは楽しさがあることも知りつつ、煩わしさもある。

しかも名門会員権ほどビジターフィーが高過ぎて、いくら優待券があってもおいそれ気軽に知り合いを誘いにくい辛さもあります。
名門の格式を維持してメンバーにメリットを感じさせたい=ビジターフィーを安くできない、したくない。ということで、やせ我慢しているゴルフコースも多いように思いますが、違う視点で考えれば単純に使いにくいとも言えます。

(写真:AC)

資産性の面でも、確かにもはや底値で何年も金額が変わらない底打ち貼りつき状態の会員権が多いです。というかこれ以上下がりようがない水準のように思います。
でも一方でおいそれ上がる時代はそう簡単には、こないと思います。
よく道路は10%交通量が増えると、それまでスムーズだったのが途端に渋滞すると言いますが、ゴルフ会員権も恐らく昭和の時代は供給されるプレー枠に対して需要の方が若干でも上回っていたことで、途方もなく会員権の値段が上がったのだと思いますが、今やゴルフ人口自体が最盛時の1/2とのこと。
これでは、値段の上りようがありません。
日本のゴルフ場はきっと安すぎる、でもこれからも上がらない理由
韓国のゴルフ場のプレー価格が上昇しているとの記事が出ていました。 元々、韓国は日本に比べて人口が半分以下の5千万人ですがそれ以上にゴルフ場が少ないと聞いていました。一方で世界で活躍する女子プロゴルファーの層の厚さにも窺えるようにゴ...

本当は、会員権の資産性がしっかり読めれば、法人にとっても個人にとっても持っておいて悪くないものなのですが、資産性が当てにできない割に、やたらと書換料ばかり高いゴルフ場会員権には本当になえてしまいます。
そういう意味では、ゴルフ場側の事情は分かりますが、書換料を抑えようという方向性はゴルフ場会員権を人気化させようという意味では非常に理にかなった取り組みのように思います。

【秋月涼佑:ゴルフ過去記事一覧】

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