突如発表された「東京ベイeSGプロジェクト」を読む

緊急事態宣言やら森喜朗さん辞職騒動の真っただ中だったので、突如発表ということで少々ビックリしたわけですが、
東京都から臨海部を中心とする東京都の長期ビジョン案が発表されました。
悪い話でもまったくないように思いますが、シレっとこのタイミングで発表するというのも既成事実化の手法だったりするのでしょうか??
ちょっと分かりませんが、最近はSNS世論の背景もあって社会の分断化が発生しやすいですから、行政も本当に進めたいことはあまり騒ぎ立てずに取り組むのかもしれません。

東京都は12日、都政の羅針盤となる長期戦略案を発表した。東京湾臨海部に環境関連産業を集積させるなど世界最先端の地域を目指して新プロジェクトを立ち上げる。新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受ける飲食や観光の立て直しに向けて「美食都市」を掲げて誘客に取り組み、東京の競争力を高める。
東京都、臨海部に環境産業集積へ - 日本経済新聞
東京都は12日、都政の羅針盤となる長期戦略案を発表した。東京湾臨海部に環境関連産業を集積させるなど世界最先端の地域を目指して新プロジェクトを立ち上げる。新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受ける飲食や観光の立て直しに向けて「美食都市」を掲げて誘客に取り組み、東京の競争力を高める。都は2


東京ベイeSGプロジェクト(ドラフト)」という資料が公表されているのでちょっと覗いてみました。

なんでもかんでもエコロジーとかサスティナビリティを絶対善と単純化する発想には日頃すごく疑問を感じています。
世の中、エコロジーとかサスティナビリティという美名のもとに、とんでもなく不合理な無駄や非科学的で非生産的な取り組みが多々行われているように思います。日本の失われた30年は、本来はデジタルシフトするべきだった30年をまんまとエコロジー教のお花畑で過ごしたことが生んだという人もいますが、一考に値する考え方だとは思っています。


それにしても、後藤新平、渋沢栄一というバイネームをコンセプト名に入れてしまうとは!
なんか、若手官僚の手作り感を感じますねえ。だからドラフトなのかもしれませんが、嫌いじゃないです。



まあ、ありとあらゆる直近トレンドを盛り込みまくったな。というテンコ盛り感(笑)。
逆に、論評の余地はないかも。ここまで豪快に盛り込まれると。
とにかく良いんじゃないでしょうか。なんでもやっていきましょうよ。


とにかく、東京の都市開発に興味がある方は、都知事が何代変わろうと、
都官僚中枢の青図のど真ん中には、常に丹下健三の「東京計画1960」が一貫して存在していることを知っていく方が良いように思います。
東京の未来 - 中央防波堤埋め立て地
40年にわたって帰属が争われていた、中央防波堤埋め立て地の帰属割合が決まったとのことす。 石原都知事時代には一部エリアを「海の森」として安藤忠雄氏に委嘱して植樹活動を行っていたことでも有名な埋め立て地ですね。 それにして...

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