【SankeiBiz掲載】亀屋万年堂買収で注目 シャトレーゼ、あえての「街のケーキ屋さん」マーケティング

昔、歌謡曲のタイトルと歌詞を考えるのに、生活者が好きな言葉をとにかくピックアップして繋げて大ヒットしたという話を聞いたことがあります。
今となってはどの曲だったか思い出せませんが、ヒットメーカーの思考法の中には、その一単語でみんなの脳汁がほとばしり、聴いてみたいと思うようなパワーワード―を探る回路が間違いなく存在するようには思います。
逆引き的にそんな言葉を考えると、「なぎさ」「港」「銀河」「横浜」「トワイライト」「パラソル」など、あまり嫌いな人がいない言葉かもしれません。

そんな視点で言えば、「ケーキ」という言葉も歌の歌詞としては必ずしもかもしれませんが、誰も嫌いな人がいない言葉ではないでしょうか。
筆者個人は、お酒を少々嗜みますので、甘いものに目がないということではまったくないのですが、スイーツ好きな友人や家族がケーキを食べて喜んでいる姿を見ることほどウレシイものもそうはありません。

そんなある意味絶対善的な存在感を感じる「ケーキ」ですが、記事にも書かせていただいたように、昭和時代、流通経路も保存方法もなく、せいぜい家族経営の街のケーキ屋さんが毎日手作りで提供してくれるものが精一杯だった時代からみれば、「スイーツ」と概念を拡げつつ、コンビニ、カフェ、ファミレス色々な業態から提供されるようになりました。トップエンドを見れば、パティシエとして作家性を発揮する存在までメジャーになり、まさに百花繚乱の時代です。

そんな時代に、まさにスイーツ市場はレッドオーシャン化しています。シャトレーゼと業態が似ている不二家が苦戦している状況を見れば、いかに厳しいか察せられるというものです。

シャトレーゼさんのお店を見て廻って感じるのは、本当に奇をてらわず真っ当な「ケーキ屋さん」道と絶妙なコストパフォーマンス感のバランス。
ただ安いだけでもダメだし、やはり広く受け入れてもらうための絶妙なマーケティングミックスのさじ加減を感じます、

記事の更新情報をお届けしています。ぜひフォーローください。


facebookはこちらから。

タイトルとURLをコピーしました