『七日の王妃』は李氏朝鮮の第10代燕山君(よんさんぐん)から次代の中宗(ちゅんじょん)の時代が背景となります。ん?これは実在の人物では?と早速検索してしまいました。
タイトルにもある“七日の王妃”は端敬王妃。ドラマの中ではシン・チェギョン。
『キム秘書はいったい、なぜ?』でキム秘書を演じていたパク・ミニョンがチェギョン役です。
チェギョンの子ども時代から始まるため、暴君といわれる燕山君の恐怖政治時代から始まります。
チェギョンは中宗がまだ大君だったころに結婚していますが、燕山君を廃し中宗が王になるとチェギョンの叔母が燕山君の妻だったため、燕山君の縁戚であることから廃妃となったそうです。ドラマの中でも廃妃となったチェギョンを偲んで王が会いに来るシーンがありましたが、実際にも廃妃にしたくない復位させたいという王の意思があったようですね。

儒教の国でなんだかんだ男尊女卑の流れが強いと感じているのですが、時代もののドラマでは夫婦が様々な意見を交わすシーンがよく出ます。なんだったら旦那の仕事にも口を出します。「家」を重んじて家の浮き沈みを女性もかなり気にしているように感じる演出も多いので、自分の意思というより「家」を考えた行動のひとつなのかもしれません。
日本とは大きく違う、違っていたのかなと思いました。
『カンテク』と同じころに観始めたのに、見終わったのは数日前。『七日の王妃』が4話多くはありますが、完全創作の『カンテク』とは違って実話をもとにしたドラマなので、最後廃妃になる、命は救われるとわかっていたけど哀しい結末、バッドエンドと思うとちょっと進まなくなってしまいました。『チャン・オクチョン』なんて死ぬとわかっていたので未だに最終話を観られません。
ユミョングループ社長役のカン・ギヨンが、タニシの一員であるチョ・グァンオを演じています。『キム秘書~』ではコミカルな演技を見せていて面白い人だと存在感を出していましたが、『七日の王妃』では、そこまでのコミカルさはありませんでした。コメディーではないですからね。
あとはユミョングループ社員で屋根部屋のある屋上で野菜を栽培し、貯金にいそしむケチなイケメン役を演じていたファン・チャンソンが、タニシの一員である中宗とチェギョンとは子ども時代からの友人であるソノを演じています。ソノは罪をかぶって死罪となる重要なポジションの役ですね。

チェギョンは子供時代を田舎で暮らしていたこともあり、純粋というかまっすぐすぎてアホかと思うような極端な大げさと思えるような演技を大人となったパク・ミニョンが演じてからも無邪気さのようなものを全面に押し出していました。
ところが大君を陥れようとする大人の周りの人々の想いなどを知るようになり、大君を自分が守ろうと態度がかわっていきます。もう無邪気な演技ではなくなりました。
今思えば人はすべて善き人であると信じて疑わない無邪気な演技がわざとらしくアホっぽくて嫌だったのですが、通して考えると無邪気だった子どもが大人になるにつれ無邪気さを失っていく様が描かれていたのだとわかりました。
パク・ミニョンが嫌いになるところでした。

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