東雲タワマン一斉停電をどう考えるか。

昨日、東京都江東区東雲(しののめ)のタワマンが一斉に停電になり、復旧まで半日以上かかったとのことです。
江東区東雲は豊洲、有明に隣接する湾岸タワマンの象徴的エリアで、三菱製鋼の跡地を2001年から20年がかりで開発した一角です、最初は公団が隈研吾氏などのデザイナーズマンションを供給し話題になり、その後も三菱地所のWコンフォートタワーはじめ、大手デベロッパーが続々とタワマンを供給してきました。豊洲駅や辰巳駅から10分ほどの立地ということもあり、都心近接居住の利便性もありながら中ではリーズナブルな物件価格ということもありサラリーマンの共働き世帯などに人気です。

私自身は、タワマンウオッチャーとして、日本の都市生活者が現実的な予算で良好な生活環境を実現するには超高層集合住宅、いわゆるタワマンしか手段があり得ないと確信している一人ですが、世の中にはタワマン否定派が多いのも実態です。そういう意味ではこういう事故は恰好のネタにされているようです。

まあどこにどのように住むかは人の勝手ですから、色々な趣味、意見があって良いのですが、タワマンの場合感情論も含めたそんな否定的な声が自治体の超高層集合住宅推進方針に微妙に影響を与えていて、東雲の江東区はじめ中央区、神戸市などで従来のタワマン推進施策が見合わせになったりしています。そうなると、現実的にタワマンの供給量が減っていきますから、現在は新築、中古ともに高騰気味ですし、今後新規でのタワマン供給量増はしばらく見込めませんから簡単に需給は改善せずますますタワマンの選択肢は限られてくるはずです。
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私のようにタワマン居住をポジティブに評価している人間からすると、世の中的に残念な状況だなと考えるところです。

さて、昨日の停電についてですが、まず停電はどこのエリアでも起こりえます。
確かに、今回の停電がタワマン固有の設備構造的な問題である可能性はありますが、仮にそうだとすれば対策は打ちやすいはずです。
実際に半日ちょっとで普及したようですし、設備が集中している分通常の地域停電よりも対処しやすいように思います。

もう一つは、タワマンならではの設備。特にエレベーターが動かないと超高層だけに大変しんどいことになるわけですが、通常は非常発電設備等で3日ぐらいは支障がないはずです。
他設備はマンションにもよるのかもしれませんが、通常の停電であればほとんどのマンションはトイレの排水や常温の給水に問題はないはずです。
地域ブログで有名な”とよすと”さんのサイトにある住民の方のつぶやきが紹介されていました。

今回の停電でわかったこと。
1.自家発電で、エレベーターは問題なし。
2.自家発電で、水道も大丈夫。ガスもOK。給湯はダメ。
3.冷凍庫は開けなければ10時間ぐらいは余裕でもつ。
4.スマホは神
です。
後は、もう復旧するまで寝ちゃおう。#東雲 #停電

ということで、自家発電設備がある分通常の住宅よりもしのぎやすいという言い方もできるのではないでしょうか。

(写真:AC)

真剣にタワマン居住を考える方は、印象論に流されないことも大事ではないかと思います。

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