ススキノの終わり方

北海道で新型コロナウイルスのPCR陽性者数が増えているということで、またまた札幌の繁華街”ススキノ”も時短営業ということですね。

厳しいですよね。
今年は雪まつりも開催できないのかもしれません。

私個人は飲食店等の営業自粛が新型コロナの感染拡大抑制に貢献するのかどうか必ずしも確信を得れずにいますが、
もはや”怖いものは怖い”ということで、時短営業まっしぐらという報道です。

私も東京在住のビジネスマンの端くれとして、多くの方と同様、札幌は出張で何度となく出張で訪れてきました。
【新連載 第1回 カフェに一目ぼれ】札幌市中島公園 - MARUMI COFFEE STAND NAKAJIMA PARK 中島公園店
カフェで仕事するのが好きです。気の合う仕事仲間と打ち合わせするのも好きですし、何より一人作業だとなぜか自分のデスクよりはかどります。 振り返ると、受験のときも図書館の方が集中できました。当時はお小遣いも大してなかったですから、喫茶店や...

土地勘のない関東近隣の行ったことがない街に比べれば、むしろ辻々の様子までそらんじられるレベルで身近な街です。
一時は三大歓楽街、新宿歌舞伎町、福岡中洲と並び称される看板に偽りなしの大盛況でした。

夜になるとヒンヤリ気温が下がったススキノの街を、雪を踏みしめながらそぞろ歩きする気分は、
それが出張であってもつかの間の旅情を感じられて、やはり格別のものがありました。

でも最近はやはり最盛期に比べて、行くたびにススキノの領域が狭くなったいることが気になってはいました。
出張者だからこそ気づく変化というのでしょうか。
昔は、ススキノって結構広大なエリアでとても一晩や二晩では全貌が分からない気がしたのですが、
最近ではちょっと歩くと、あれもう終わり?
確か、昔はこっちの先まで店があった気がしたけどなあ。と感じることが多くなっていました。

そういえば、ススキノ交差点地下にあった、大箱名物喫茶”サンローゼ”もいつの間にか閉店していましたしね。
あのススキノ名物の大手ビール、酒業メーカー大電飾看板でさえ、チラホラ空き枠のうわさも聞くようになっていました。

(写真:AC)

やはり、東京や大阪からの赴任者と出張者の街ススキノが廃れはじめていたのは、
企業人のマインドセットが変わってしまったのが大きいのではないですかね。
それなりの立場で経費がある程度使える人でも、最近はあまり派手な使い方はしませんものね。
昔は広告代理店も武勇伝の宝庫でしたが、今はやはりコンプライアンス的なプレッシャーも高いですからね。
バカみたいなお金の使い方は誰もしません。

そんな中での、新型コロナです。
出張も今は行かないですよね。
相手も迷惑でしょうし、オンライン会議で十分だとしみじみ感じています。
しかも相手さんも、背景がご自宅からが今や当たり前です。

次にススキノをそぞろ歩きする日はいつなんでしょうか。
そのときは、間違いなく、さらに領域が狭くなったススキノに出会うのでしょうね。

なんとも寂しいことではありますが、ニセコなどは盛り上がっていることですし、
素晴らしい自然と文化、空気感をもつ札幌そしてススキノは、枯れれば枯れて、寂れれば寂れた魅力を感じさせてくれるはずだとは思います。

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