
元々、韓国は日本に比べて人口が半分以下の5千万人ですがそれ以上にゴルフ場が少ないと聞いていました。一方で世界で活躍する女子プロゴルファーの層の厚さにも窺えるようにゴルフへの熱狂度は高そうです。
とは言え、ゴルフが大衆化されているかというとそうでもなく、昔の日本のように経営者など富裕層に限られてのプレーヤー人口でしょうし、女子プロゴルファーにしてもそうでもしなければ世界や世の中に出ていくことが難しい、俗に”ヘルコリア”などと言われるなかなかに厳しいお国柄ゆえのことではあるでしょうけれど。
コロナ前は、地理的に近い九州のゴルフ場にゴルフツアーに来る韓国人旅行客の姿も話題になっていましたが、記事によれば気軽に日本でプレーするわけにもいかなくなったことが韓国ゴルフ場価格高騰の一因のようです。
韓国に限らず、タイや中国など他全般の物価感からリーズナブルなプレーフィーを期待しても、意外と日本並みかそれ以上。つまり現地でゴルフは圧倒的に高級なスポーツになっている国はとても多いです。
そう考えると、なんと日本のゴルフ場のリーズナブルなことか。
とにかく日本には、昭和の高度成長期以来バブルをピークに、いやバブルがはじけリーマンショックに襲われてさえ営々と築いてきた圧倒的な数のゴルフ場がこの狭い国土にひしめいています。
私などは、出張などで日程が余ると、現地で一人予約をしてプレーして帰ったりしますが、どんな地域に行ってもプレーするゴルフ場が見つからない場所はありません。

そんなゴルフ天国日本がなんで出来上がったか?という私の仮説論拠は2点です。
1)経営者がとにかくゴルフ好きだから
これはかねて私自身色々な局面で体感してきているわけですが、とにかくビジネスマンはゴルフが大好きなわけです。
出世して会社を経営するようになっても、何せ自分にとってゴルフの存在が無茶苦茶大きいモノで、ゴルフに関わるビジネスを素朴にしたくなるのです。そもそもそんな流れで、日本には市場規模から考えられないほど多くの優良ゴルフメーカーがひしめいています。かつてはトヨタやセイコーもゴルフクラブをリリースしていたくらいなのです。
もちろんゴルフ場もしかり。経営者の夢を投影したようなごゴルフ場が日本にはとても多くあります。
(写真:メイフラワーゴルフクラブ)
2)日本人の普請好き
とにかく日本人は新築、普請好き。木造建築できた文化からもバンバン新築します。何せ、伊勢神宮を20年に一度建て替えてしまう国民ですから。
そんな、新築好きの日本人が工夫を凝らして作る壮大なクラブハウスは、ちょっとどんな国でも見かけないレベルで立派だったります。
ちょっと残念なのは、建てるときほどのモチベーションがその後の維持メンテナンスでは見受けられず、あっさりボロボロになったり、会員権を売りさばいたら終わりとばかり放置プレーされがちなところではありますが、
そんな恵まれに恵まれた日本のゴルフ場環境ですが、韓国のようには高騰しないだろうなと思うのは、良い意味で日本人にとってゴルフが大衆化し定着したからです。高度成長期のように一人4,5万円出して贅の限りを感じるより、何なら食事なしのセルフスループレーでいいから5000円でプレーしたいというのが、今の本当のゴルフ好きです。会員権を買うにしてもプレー環境重視ですし、見栄で高額なコースという考えもありません。
もちろん、企業文化自体も、もはや昔のようにゴルフプレーも仕事の内という発想が消えたことも大きいと思います。
何はともあれ、そんな恵まれたゴルフ環境に住む日本人。特に関東在住であれば、”ディズニーランド”ならぬ”ゴルファー天国”千葉県が近接しているわけですから、こんな僥倖はありません。
生涯1ラウンドでも多く、ゴルフプレーをしたいものだと思ってしまうのでした。
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