
ちょっと若すぎるとは思うけれど、きっと幸せな人生だったのではないでしょうか。


アルバムのタイトル通り1984年に発売されたアルバム”1984″の冒頭の”1984″という1分ほどのシンセサイザーの序曲に続いて、ロック史、いや音楽史に残るシンセサイザーのリフはロックファンならずとも世界中の人類が知っているでしょうし、これからも長く聴き継がれるに違いありません。そういう意味では、もはやベートーヴェンの運命のイントロと同じレベルで人類の遺産です。
そんな作品を残せたわけですから、アーティストとして本望に違いありません。
とかく日本は、ロック教条主義がはびこっていて、ロッキンオン、渋谷陽一やピーターバラカンなどが唱道するところのロックの精神性や知性などというものが珍重されていて、ヴァン・ヘイレンなどの聴きやすく誰もが理解できる音楽を産業ロックなどと揶揄して見下す傾向が強いですね。
まあなんとも頭でっかちで窮屈な話であって、私などは歌謡曲だろうがなんだろうがすべての音楽という音楽に上も下もないと常日頃から考えています。少なくとも自分で楽器を触るバンドマンであればエディ・ヴァン・ヘイレンのギターソロのコピーにチャレンジしなかった人はいないはずで、彼がいかにインスピレーションあるアーティストであるか知らない人はいないに違いありません。
(エディ・ヴァン・ヘイレンTwitterより)
とにかく、日本の狭い音楽評論業界が何を言おうが、アメリカのロックアーティストの幸せなところは、どんなに年をとっても演奏する場所があるところです。今この瞬間はコロナで大変ですが、ラスベガスに行けば、イーグルス、アースウインドアンドファイア、ジャーニーなど往年のビッグアーティストが年から年中ステージを張っています。
私などもいつぞや、REOスピードワゴンのステージを観ることができて、あの独特のハイトーンボーカルにウットリとしました。
しかもそんな場所がラスベガスだけでなく全米のリゾート地にあり、アメリカの企業文化ではポピュラーな家族同伴での企業イベントなどでお声がかかることも多々あるわけです。
(エディ・ヴァン・ヘイレンTwitterより)

(日本のメディアには解散とされていても、先述のようにオリジナルメンバーでなくても結構営々とバンド活動をしているのです)
そんな幸せな才能あふれる愛すべきアーティストのご冥福をお祈りしたいと思います。
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